タイトル等
館蔵品によるテーマ展示
東海道五拾三次
広重「狂歌入東海道」(佐野喜版)と東京漫画会メンバー十八人による「東海道五拾三次漫画絵巻」
会場
大川美術館
会期
2012-01-04~2012-03-25
休催日
月曜日(ただし、一月九日は開館)・一月十日(火)
開催時間
午前十時~午後五時
入館は四時三十分まで
観覧料
一般一〇〇〇円 高・大生六〇〇円 小・中生三〇〇円
二十名以上の団体は二割引
※ 毎月第一土曜日(桐生天満宮古民具骨董市および買場紗綾市開催日)は入館料二割引
※ 震災で避難されて来られた方は入館料無料でご覧いただけます。
概要
広重が「東海道五拾三次」を描く直前、東海道は民衆であふれかえっていました。江戸中期から盛んになった庶民の旅ブームのためです。すでに十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に登場した、遊び人の弥次さん喜多さんが、「東海道」の旅を一挙に大衆化していました。広重は、そのイメージを鮮やかに目に見えるかたちで表したのです。
広重といえば東海道五拾三次。彼の東海道ものは数多くありますが、なかでもよく知られているシリーズが最初(一八三三年)に発表された「保永堂版」です。これに続いて「行書」「隷書」「美人」など、多くのシリーズが作られましたが、今回紹介する彼の中年後期(一八四〇~一八四二 天保十一~十三年)の作「狂歌入東海道」(佐野喜版)は、文字通り絵柄の横に狂歌が書き込まれたシリーズです。
広重の東海道ものは発表されてすぐ、民衆の圧倒的な支持を得ました。この人気度の高さは、続いて大正期の「東海道五拾三次 漫画絵巻」を生み出したといってよいでしょう。一九二一(大正十)年制作の「東海道五拾三次 漫画絵巻」は、谷中の中央美術協会の主催で始まった企画でした。東京在住の当時の漫画家たちばかり十八人(東京漫画会)が参加。五月一日、メーデーで厳戒中の日本橋を“すげ傘姿”で出発した彼らは、各宿場で歓迎攻めにあいながらスケッチ旅行を続けたのでした。彼らは旅行後、スケッチを元に各宿場を手分けして水彩画として仕上げました。そして絵巻物風に表装し「寄せ書き漫画集」として完成させたのです。
人情味とユーモアにあふれた庶民の風俗を実に楽しく軽やかに描ききった古今の画家たちの東海道五拾三次、その珍道中を比較しながらおたのしみください。(※会期中展示替えあり)
イベント情報
学芸員による作品解説(ギャラリートーク)
毎週土・日曜日 十四時~(三十分ほど)
*申込不要 入館料のみでご参加いただけます。
(都合により中止となる場合もあります。)
展示替え情報
※会期中展示替えあり
ホームページ
http://www.kiryu.co.jp/ohkawamuseum/default.htm
会場住所
〒376-0043
群馬県桐生市小曽根町3-69
交通案内
● 東武浅草駅より 伊勢崎線 赤城行き「特急りょうもう号」で 新桐生駅まで約100分(北千住駅より約90分)、駅よりタクシーで約10分

● JR 桐生駅より 徒歩約15分、タクシーで5分
・ 上毛電鉄 西桐生駅より 徒歩約10分
※途中、急な坂および階段あり

● 北関東自動車道: 太田・藪塚I.C.または太田・桐生I.C.より 約25分
・ 東北自動車道: 佐野・藤岡I.C.より 約60分
ホームページ
http://okawamuseum.jp/
群馬県桐生市小曽根町3-69
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