平成3年11月3日・文化の日に、「筑豊からの発信」をテーマに産声をあげた田川市美術館は、今年、開館から20年目を迎えます。もともと収蔵品を持たなかった当館も、郷土ゆかりの作家たちの作品を軸に収集を続け、現在ではおよそ2,000点の作品・資料を収蔵するまでになりました。
これまでお世話になった皆さまへの感謝の気持ちを込めて、また、これまでの収集・展示活動についてあらためて知っていただくため、洋画・日本画・版画・デザイン・工芸・彫刻・書など、多彩なジャンルの作品から約150点を選び、「田川の美術」 「大切な風景」 「いのちに触れて」 「炭坑の記憶」 「人を描く」 「かたち と いろ」という6つのコーナーでご紹介します。展示室を自由に散策し、お気に入りの作家や作品を見つけていただきたいと思います。
本展が、作品を通じた心と心の出会いの場となり、田川市美術館にさらなる親しみと愛着を持っていただけることを願っています。