ジャングルを舞台にした子どもマンガでありながら、生きる意味を真摯(しんし)に問う「ジャングル大帝」は、「火の鳥」と並ぶ手塚治虫のライフワークです。一つの命は終わっても受け継がれつながっていき永遠であることを、白いライオンを主人公に、動物や人間が共に生きようとする姿を通して描きました。
「ジャングル大帝」の連載は『漫画少年』1950(昭和25)年11月号から開始。その年の夏、宝塚在住だった手塚が、自宅で描きためていた原稿を持って上京した折に、偶然会った編集長に見せたのがきっかけでした。 第50回企画展は、手塚治虫のふるさとであり創作の原点の地・宝塚で生まれた「ジャングル大帝」の創作秘話やストーリーの魅力をお伝えします。
展示空間いっぱいに親子三代のライオン「パンジャ」「レオ」「ルネ」が繰り広げる物語を展開し、直筆原稿や大型パネル展示で物語の転機となる重要なシーンやエピソードを振り返ります。壮大なドラマ「ジャングル大帝」の世界を満喫できます。