この展覧会では、現代作家8人の表現を「風景」を切り口に読み解きご紹介します。
本展でとりあげる風景表現は、断片的で、どことなく軽く、ゆるい。
ささやかで、流動的であるといった点が特徴といえます。
私たちはいま、共有できるコミュニティー、フィールド、理念、理想が成り立ちにくい時代に生きています。
個々に多様な背景と内面を持ったわたしと、そのわたしを取り巻く複雑な外界(ソトガワ)とのかかわり方を、この断片的でゆるい風景は、映し出しているようです。
絵画だけでなく、写真、映像、インスタレーション作品を交えてご紹介します。
「風景」をコレクションの柱とする美術館が選んだ、時代の感性との出会いをお楽しみください。