今年は、北大路魯山人が本格的な作陶に着手してから80年という節目の年にあたります。これを記念し、本展では、厳選した魯山人作品、約100点を陶芸館1・2階の全室を使用して、一堂にご紹介いたします。初公開作品を含む傑作が勢ぞろいするなかでも、《椿鉢》《織部竹形花入》《金らむ手津本》などは特筆すべき代表作です。一方で、展示ケースの一角に円窓を、また料亭の座敷を模した展示ケースを設けることで、魯山人芸術の魅力が存分に堪能できるような演出も試みています。
本展は、ファンならずとも決して見逃すことのできない絶好の機会といえるものです。