元々細かい物が好きで、ミニチュア、刺繍、貝殻、植物、ジュエリー、昆虫、魚などの模様や形に目がいっていたという。ゴシック教会の装飾、モスク内の装飾と美術品、タイやミャンマー、インドのエネルギーのある建造物にも感動したという。
それらを彷彿とさせるような、大小の球体が重なり合い、うごめくような生物体を連想させる形に、金襴緞子のようなベイズリー文様のような、しつこいまでびっしり描き込まれた色絵付は、まさに富田ワールドの華やかな展開である。
作り手の命が吹き込まれているような仕事がしたいと思うようになり、見た人が何らかのエネルギーや感動を感じとってもらえる作品を作っていけたらと日々制作している。