ID:78533
福野道隆 彩陶展 FUKUNO MICHITAKA
Venue
財団法人 常陽藝文センター 藝文ギャラリー
Period
前期1月21日(火)~2月15日(土)
後期2月19日(水)~3月22日(土)
Exhibition Outline
福野道隆 彩陶展 フクノミチタカ サイトウテン
FUKUNO MICHITAKA
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第291回として「福野道隆 彩陶展」を開催いたします。
陶芸家・福野道隆さんの出身地である埼玉県岩槻市(現・さいたま市岩槻区)には貝塚が多くあり、みみずく型土偶などが多数出土しています。福野さんは幼い頃、家の近くの地面を掘り土器の欠片などを見つけて遊びました。また、岩槻市は全国有数の雛人形の生産地です。雛人形の頭師だった父親は東京国立博物館や知人・関係者が出品する展覧会へ福野さんをよく連れていきました。小学生の頃から様々な工芸作品を鑑賞し、後に師となる*1陶芸家・伊藤東彦さんの作品に魅力を感じていたといいます。父親の影響もあり福野さんは陶芸の職人になりたいと思うようになりました。1992年茨城県窯業指導所で研修修了後は伊藤さんに師事し、1997年に笠間市にて独立、現在は日本工芸会正会員として活躍しています。
福野さんは筆で作品の全面に幾何文様を施します。代表的な文様のひとつである絣文は、正倉院裂や名物製などの*2古裂(こぎれ)から着想を得ました。文様との調和を意識して形を決め、表したい色に合わせて土の色から調合し、下地、化粧土、下絵、上絵、金彩あるいは銀彩など、進める工程ごとに緻密に計算して色を重ね焼成します。布目化粧を施した柔らかな質感の表面に、大陸を渡ってきたおおらかな雰囲気を醸す絣の複雑な文様を描き出し、丁寧な仕事で端正に仕上げています。
今展は近年に制作した作品34点を展示し、一部を入れ替えて展示いたします。
公益財団法人 常陽藝文センター
*1 伊藤東彦(1939~)…藤本能道、松井康成に師事。布目化粧を施したモダンな器形と、古典的な草花文様を斬新な構図と色彩で描き調和させた作品は高く評価され、紫綬褒章を受章。日本工芸会功労会員。笠間市在住。
*2 古裂…江戸時代以前に大陸を渡ってきた織物・染物の総称。茶道具の仕覆などにも用いられている。
「土で形を造り、筆で彩色する創作活動を始めて30年が経ちました。
これからも、彩のある陶器を焼き続けていきたいと思います。
福野道隆」
- Organizer
- 公益財団法人 常陽藝文センター
- Sponsership and Cooperation
- 後援:株式会社 常陽銀行
- Closing Days
- (但し毎週日曜日、月曜日は休館)
- Opening Hours
- AM10:00 ~ PM5:00
- Admission (tax included)
- (入場無料)
Access Information
財団法人 常陽藝文センター ジョウヨウゲイブンセンター
- Address
-
〒310-0011
水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内 - Website
- http://www.joyogeibun.or.jp/
Created Date:2025.1.14