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ID:73981

須賀 昭初 展 Exhibition by Shohatsu SUGA

Venue

ヒノギャラリー

hino gallery

Period

2023年6月19日 ー 2023年7月8日

Exhibition Outline

須賀 昭初 展 スガ ショウハツ テン

Exhibition by Shohatsu SUGA

ヒノギャラリーでは2023年6月19日(月)より「須賀昭初展」を開催いたします。

現在に至るまで須賀を制作へと突き動かす端緒となっているコットンのロウキャンバス。その素材との出会いは、作家活動を初めて間もない1974年のことでした。今では想像もつきませんが、当時はまだ目あたらしかったこの魅惑のマテリアルに、須賀は一気に惹き込まれたといいます。以後、作家はこの素材、そしてメディウムと色材を用い、物理的なアプローチによって絵画制作を開始します。

前回2017年に弊廊で開催した個展では、90年代後半に須賀が獲得した手法による作品も発表しました。それは、ロウキャンバスにステイニング(薄く溶いた絵具を染み込ませる技法)を施したのち、透明メディウムを塗り重ね、十分乾いた上から再び色を加減していくという方法です。こうした営為は須賀にとって「再制作」ではなく「さらなる追求」と位置づけられ、その継続を象徴するように、今回発表する作品もまた、キャンバスとメディウムと色材、その物性を自身における絵画という表現の中で再考しながら、もたらされたものといえるでしょう。

須賀は近年参加したグループ展で「カンヴァスと共に思考することは、方法であり原理である」とコメントしています。つまり作家は、自身の中にある何か表象のようなものを描き出そうとしているわけではなく、まっさらなキャンバスとのかかわりによって絵画を導き出そうと試みるのです。一聞すると、ある種マテリアリスティックな進め方のように受け止められますが、少なくとも須賀は、キャンバスを主とした素材を自身と同等に置き、それらとのインタラクティブな関係の中で作品を成立させていくことを目指します。メディウムの塗布や色彩の施しは、素材からの作用に依るところが大きく、また画面にもたらされた豊かな余白(空間)は、作家を魅了するマテリアルへの須賀の最上の敬意ともとれ、極めて精神的なやりとりが、長きに渡り相互のあいだで取り交わされていたことをうかがい知ることができます。

須賀の弊廊での個展は約5年半ぶりとなります。その間にも再考と再発見が繰り返されてきた須賀昭初の作品を是非ご高覧くださいませ。

Exhibition Website
http://www.hinogallery.com/2023/2996/[Open in new window]

Events

*オープニングレセプションは控えさせていただきます。

Access Information

ヒノギャラリー ヒノギャラリー

hino gallery

Address
〒104-0042
中央区入船2-4-3マスダビル1F
Website
http://www.hinogallery.com/[Open in new window]
Updated Date:2023.7.5
Created Date:2023.7.5

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