ID:10822
錆着尺
菊池学テキスタイル展
Venue
ギャラリー・エフ
Gallery ef
Period
June 16 (Fri), 2006 ~ July 17 (Mon), 2006
Exhibition Outline
錆着尺 サビキジャク 菊池学テキスタイル展
ISSEY?MIYAKE?MENのテキスタイル・デザイナーとして活躍する菊池学(きくち・まなぶ)は、常に新しい素材を追求してきました。そのプロセスのなかで、彼はまったく新しいテキスタイルの表現を可能にした「錆染(さびぞめ)」を独自開発しました。これは、金属の錆による染色技法です。 初めての発表は2000年。空間演出家である毛利臣男氏からの依頼を受け、同氏が主宰する空間展に9×15mの巨大な錆染によるテキスタイル作品を出品しました。以来、年1回のペースで錆染作品による展覧会を開催。2005年にはアートディレクターの浅葉克己氏がデザインした「トンパ文字」を錆染によって作品化、個展を開催しました。 6月16日から始まる展覧会『錆着尺(さびきじゃく)』において、菊池学は錆染の新しい展開をみせます。彼が今回の展覧会のために選んだテーマは「雅体(みやびたい)」と「着物」です。絹朱子や紬といった素材に、古代中国の宮廷文字「雅体」を錆染し、着物を作るための布地である「着尺」として仕上げました。 「着尺というアイテムをあえて選んだ。それは、日本が世界に誇る直線の服。平面ゆえ絵画を表現するにもっともふさわしかったから。自然現象である錆を受け入れた雅体はより躍動感あふれるラインを飾る」(菊池学) 大気によって生じる金属の酸化皮膜が人間には予想できない柄を描き出す錆染。自然の力に最終的な絵柄の決定を委ねる錆染が、古代中国の美学の極みをかたちにした雅体に新たな命を与え、着物という日本の伝統が育んだ美の世界に広がります。 会場は江戸時代末期に建立された土蔵を活用したアートスペース「ギャラリー・エフ」。140年近い時間が培った重厚な空間に、錆着尺を縫製した着物7点を展示します。
- Closing Days
- 火曜休廊
- Admission (tax included)
- 入場無料
- Exhibition Website
- http://www.gallery-ef.com
- Exhibition Inquiries
- 03-3841-0442
Access Information
ギャラリー・エフ ギャラリー・エフ
Gallery ef
- Address
-
〒111-0034
台東区雷門2-19-18
Created Date:2004.1.19