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常設展 第2期 玉楮象谷とその系譜

会場

高松市美術館

TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART

会期

2005年6月11日(土) ~ 2005年8月14日(日)

展覧会概要

常設展 第2期 玉楮象谷とその系譜 ジョウセツテン ダイ2キ タマカジゾウコクトソノケイフ

讃岐漆芸は、江戸時代後期にあらわれた高松藩の漆工、玉楮象谷(たまかじ ぞうこく・1806-1869)に始まります。当時、江戸や京都では蒔絵が主流でしたが、最高度に発達した技術によって技巧主義におちいり、マンネリズムの様相を呈していました。象谷はあえて蒔絵によらず、京都の東本願寺や大徳寺に伝来していた堆朱、堆黒など中国から舶来された唐物漆器、あるいは茶人の愛用した『キンマ手』とよばれる南方渡来の籃胎漆器に着目し、これらを模して地方色豊かな漆器を創り出しました。彫漆(ちょうしつ)は、彩漆を塗り重ねて文様を彫り出す技法。蒟ま(きんま)は、蒟ま剣で文様を彫り、その彫り口に彩漆を埋め、研ぎ出す技法。存清(ぞんせい)は、彩漆で文様を描き、輪郭や細部を線彫りする技法です。また籃胎は、竹で編んだ素地です。藩主はこれらを『讃岐彫(さぬきぼり)』、『讃岐塗(さぬきぬり)』として奨励し、象谷に玉楮の苗字を与え、帯刀を許しました。
象谷の死後、その子雪堂(せつどう)があとを継ぎましたが、孫の三代蔵谷(ぞうこく)が明治末年に没すると、直系は絶えました。一方、象谷の弟藤川黒斎(文綺堂)は、存清、蒟?の製法をもとに実用漆器の産業化をはかりました。
本展では、讃岐漆芸の祖と称される玉楮象谷および藤川家一門による作品28点(7作家)をご紹介します。

主催者
高松市美術館
休催日
月曜日(但し、休日と重なる場合はその翌日)
観覧料
一般 200円(160円)/高・大生 150円(120円)/小・中生 無料
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/
展覧会問合わせ先
高松市美術館 Tel. 087-823-1711

会場情報

高松市美術館 タカマツシビジュツカン

TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART

会場住所
〒760-0027
高松市紺屋町10-4
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
更新日:2010年6月7日
登録日:1999年3月31日