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金沢文庫の名宝

-鎌倉武家文化の精華-

会場

奈良国立博物館

NARA NATIONAL MUSEUM

会期

2005年12月3日(土) ~ 2006年1月15日(日)

展覧会概要

金沢文庫の名宝 カナサワブンコノメイホウ -鎌倉武家文化の精華-

鎌倉時代、執権・連署として幕政の実権をにぎった北条一族のなかに、二代執権義時の子・実泰を初祖とする金沢北条氏があります。実泰の子・実時は五代にわたる執権の補佐役として引付衆や評定衆をつとめ、蒙古襲来にゆれ動く幕府を支えました。実時は、政策の参考となる経史・法制・農政・軍事などの学問に心を寄せ、たくさんの書物を集めました。
実時は蔵書を鎌倉に置きましたが、火災の経験をふまえ、鎌倉に隣接する六浦庄金沢(横浜市金沢区)の別邸の脇に文庫を創設し、菩提寺の称名寺に管理をゆだねました。顕時・貞顕・貞将の三代の子孫に引き継がれた金沢文庫の蔵書はさらに充実してゆきます。また、称名寺は東国の仏教の一拠点となり、宋版一切経をはじめ厖大な仏典が集められました。
元弘三年(1333)、鎌倉幕府は滅び、金沢北条氏も運命を共にしました。保護者を失った金沢文庫の蔵書は称名寺によって管理されましたが、足利氏・上杉氏・豊臣氏・徳川氏など、代々の支配者によって持ち出され、しだいに散逸していきました。
明治時代以降、有名無実となった金沢文庫を復興しようという気運が識者のあいだで高まり、昭和五年(1930)に神奈川県によって金沢文庫が再興されました。称名寺から寄託された大量の寺宝や古書は、整理・調査研究をへて展示公開されるようになりました。
本展は、中世文化の粋ともいうべき金沢文庫・称名寺伝来の文化財のうち、選りすぐりの名品を一堂に会します。金沢文庫の作品がこれだけまとめて外部で公開されるのは初めてのことです。この千載一遇の機会に、ぜひ会場に足をお運びいただきたいと思います。

主催者
奈良国立博物館・神奈川県立金沢文庫・朝日新聞社
休催日
毎週月曜日(ただし、1月2日、1月9日は開館)、12月27日(火)~1月1日(日)、1月10日(火)
観覧料
一般 1,000円(900円)/高校・大学生 700円(600円)/小・中学生 無料
※( )内は20名以上の団体料金、または前売料金
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1人を含む)は無料
展覧会ホームページ
http://www.narahaku.go.jp/
展覧会問合わせ先
ハローダイヤルサービス:050-5542-8600

会場情報

奈良国立博物館 ナラコクリツハクブツカン

NARA NATIONAL MUSEUM

会場住所
〒630-8213
奈良市登大路町50
ホームページ
https://www.narahaku.go.jp/
更新日:2010年9月21日
登録日:1999年3月31日