ID:9536
伊藤仁三郎展
会場
笠岡市立竹喬美術館
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
会期
2005年12月3日(土) ~ 2006年2月5日(日)
展覧会概要
伊藤仁三郎展 イトウニザブロウテン
京都の日本画家、伊藤仁三郎(1905~2001)の、80年に及ぶ画業をたどる初の遺作展です。仁三郎は、明治38年に京都市の商家に生れました。昭和2年(1927)に京都市立絵画専門学校を卒業し、土田麦僊(つちだ ばくせん)の山南塾に入ります。
昭和13年に麦僊の門下が結成した「柏舟社(はくしゅうしゃ)」の中心メンバーとして活躍し、翌年から昭和16年にかけて東京、名古屋、大阪、京都などで展覧会を開き、村上華岳(むらかみ かがく)の画風を継承する精神性の高い風景画を制作しました。
戦後は柏舟社の同僚要樹平(かなめ じゅへい)との二人展、さらには洋画家の藤田金之助や難波香久三との三人展「INF」など、個展などを中心に活躍しています。
戦後早々においては、自由奔放な筆遣いによる禅画、その後はシュールレアリズムの影響をうけた同時異図法による人物画や風景画、さらに昭和40年代からはチベット仏教に題材を得た「タンカ」などを描きました。そして最晩年は神秘主義的な傾向を帯びた作品を発表しています。
仁三郎は「柏舟社」のメンバーが共通して持つ卓越した絵画技法を駆使して、従来の日本画の概念を超える大胆な発想による独自な世界を切開いたといえます。戦後の京都の日本画を考える上で、忘れがたい存在です。
この度の展覧会では、仁三郎の柏舟社時代の代表作と晩年の力作など約20点とともに、柏舟社の朋友、林司馬(はやし しめ)、澤田石民(さわだ せきみん)、要樹平(かなめ じゅへい)、新見虚舟(しんみ きょしゅう)、梅原藤坡(うめはら とうは)の作品約30点を展示します。麦僊門下の精鋭が残した真摯な画業の成果を、仁三郎作品を中心としてお楽しみいただければ幸いです。
- 休催日
- 毎週月曜日(ただし、1月9日は開館、1月10日が休館)、年末年始にあたる12月29日~1月3日
- 観覧料
- 一般500円(400)
高校生300円(200)
市外小中学生150円(90)
( )内は団体20名以上
- 展覧会ホームページ
- http://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
- 展覧会問合わせ先
- TEL 0865-63-3967 FAX 0865-63-4496
会場情報
笠岡市立竹喬美術館 カサオカシリツチッキョウビジュツカン
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
- 会場住所
-
〒714-0087
笠岡市六番町1-17 - ホームページ
- https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
登録日:1999年3月31日