ID:9349
上海モードと華宵展
会場
高畠華宵大正ロマン館
Kasho Museum
会期
2005年5月29日(日) ~ 2005年8月28日(日)
展覧会概要
上海モードと華宵展 シャンハイモードトカショウテン
1840年のアヘン戦争後、欧米の列強諸国によって次々と租界が設けられた上海は、大量の移民の流入により、20世紀初頭には世界的な国際都市となりました。やがて巨大な消費マーケットに成長した上海では、薬品、化粧品、たばこ、百貨店といった企業が、市場競争を勝ち抜くために商品の宣伝ポスターの制作に力を入れるようになっていきます。
この1920~30年代に制作された商業ポスターは、今日では「上海ポスター」と呼ばれており、「モダンガール」をテーマにしたものが多いことを特徴としています。ファッショナブルなチーパオ(今でいうチャイナドレス)や洋服に身を包み、舶来品に囲まれたおしゃれな室内で過ごしたり、ゴルフや水泳といったスポーツを楽しむ女性の姿は、モダンな生活の象徴として当時、人気を博しました。そしてそれらポスターが生み出した流行のファッションや生活スタイルは、いわば「上海モード」といえるものでした。
時を同じくして、日本において雑誌や広告に魅力的なモダンガールを次々と描き、流行ファッションを生み出していたのが高畠華宵でした。斬新な柄の着物や洒落たデザインの洋服を着た女性を、西洋風の生活スタイルにとけこませて描いた華宵のモダンガールには、上海ポスターの中のモダンガールとの共通性がみられます。また夜会服やパーティードレスにチャイナドレスを取り入れる当時の流行を受け、華宵がチャイナドレスやツーピース型の中国服を着た女性を描いていることも、注目に値します。
上海ポスターと高畠華宵。この展覧会では両者の生み出したモードの共通点から、1920~30年代のアジアにおける同時代性を探ります。
- 主催者
- 高畠華宵大正ロマン館
- 休催日
- 水・木曜日
- 観覧料
- 大人(中学生以上)500円(団体[20名以上]は400円)
身体障害者手帳をお持ちの方400円
小学生200円
華宵会会員 無料 - 展覧会ホームページ
- http://www.kasho.org/
- 展覧会問合わせ先
- 089-964-7077
会場情報
登録日:1999年3月31日