ID:9031
カオスモス’05/辿りつけない光景
会場
佐倉市立美術館
Sakura City Museum of Art
会期
2006年1月31日(火) ~ 2006年3月5日(日)
展覧会概要
カオスモス’05/辿りつけない光景 カオスモス’05/タドリツケナイコウケイ
県内の美術状況を紹介すると共に、分かりにくいとされる現代美術への理解を深めていただく目的で開始した「チバ・アート・ナウ」シリーズから、出品作家を県外からも招くことで、より客観的な位置に視点を置いた「カオスモス」に移行して2回目を迎えます。カオスモスとは、カオス(混沌)とコスモス(秩序)を合体させた造語です。同時代の美術表現は、この言葉の示すような絶対的な価値が存在しない状況ですが、新たな秩序が再編成されようとする今こそ、最も多くの可能性を含んだ面白い時期だとはいえないでしょうか。本展では融合し、分裂していく未知数の美術表現の顛末を報告し、それらが何処へ向かっているのか、鑑賞者と共に考える企画でありたいと思います。
本年のテーマは「辿りつけない光景」です。雑誌に掲載された写真等、つまり自分とは無関係でちょっと距離のあるものを描くムラタ育子、写真と絵画によってモンタージュされた架空の光景を作品化する田口和奈。また、コンピューターゲームの世界に現れる建造物等を描く大竹竜太、霧のような背景に記号のような形を象徴的に描く関根直子、自分の内面にある「絶対に行けない/存在しない場所」を求める旅を作品化する小粥丈晴、の作品に表されているのは、実際には存在しない、辿りつけない光景です。
効率化のためのシステムに依存し、虚実の渾沌とした情報に晒されている私達はむしろ、現実から遠ざかっているのではないしょうか。これらの作品で作家は逆に、意図的にそうした現実から距離を持つことで、各々の現実感や、普遍性に近づこうとしているようです。そうした背景を持つ作品群には、同時代を生きる私達にも共感する点が多く見出せるのではないでしょうか。この機会に是非、ご覧いただければ幸いです。
- 主催者
- 佐倉市立美術館
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 一般600円(480円)、大高生400円(320円)、小中生以下無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.city.sakura.chiba.jp/museum/
- 展覧会問合わせ先
- TEL 043-485-7851
会場情報
佐倉市立美術館 サクラシリツビジュツカン
Sakura City Museum of Art
- 会場住所
-
〒285-0023
佐倉市新町210 - ホームページ
- https://www.city.sakura.lg.jp/section/museum/
- 問い合わせ先
- 043-485-7851
登録日:1999年3月31日