ID:8843

粉色閨房/Pink

張少俊×トーマス・ボーレ

会場

ギャラリー・エフ

Gallery ef

会期

2006年1月1日(日) ~ 2006年2月5日(日)

展覧会概要

粉色閨房/Pink フンショクケイボウ/ピンク 張少俊×トーマス・ボーレ

「ところでエロスってなに?」ギャラリーエフでは長い間、考えるともなくぼやっと考えてきた。あらゆる創造行為の原点となる感情、衝動。二人の作家がそれを「エロス」というキーワードで呼び、ヒントを与えてくれた。新年にエロス。希望や命が生まれる新年だからこそエロス。新しい年の始まりに「エロス」をきちっと考えてみる。 「エロスは、創造のベッドへと私を誘う、数少ない友人」それが張少俊の口癖。中国人画家、張少俊は「乾ききらないもの」の中に「エロス」を見る。彼の作品の多くが墨で描かれるのも、墨が再生を果たせるからだ。「乾ききらないものは、何度も再生し、命を与え続ける。それは人間の生への執着を容易に想像させる。ボーレ作品の表面をしたたる釉薬は『乾ききらないもの』を私に意識させ、創造行為への尽きせぬ衝動を強く告白してくる」 「初めて土に触れたときの、エロティックな感覚。あの衝撃的感覚が私を陶芸の虜にした」オーストリア人陶芸家トーマス・ボーレは、張少俊の作品にもまた、官能に身を委ねる自由な精神を見る。「彼の作品は、魂の自由さと深い哲学を語りかけてくる。女性のやわらかさ、しなやかさから、ほとばしる男性的な力強さへと自在に行き来する筆のリズム。目隠しをしても操れるほどの、素材と自分の肉体との甘美な一体感はまた、私自身の創作への根源的なエネルギーに共通している」 お互いの作品に官能の美を認める二人の作家が、自身のエロティシズムを抽出し作品を創作、「交感」する。紙と筆の交合が文化を生みだすと語る張少俊と、土に隷属するプロセスは途切れることのない官能と語るトーマス・ボーレ。タイトルの「粉色」とはほお紅の桃色、「閨房」とは性の営みのための部屋を意味する。オーストリアの鬼才フォトグラファー、ゲルハルト・クロッカーもビジュアル・コラボレーションで参加し、トーマス・ボーレの内なるエロスをさらけ出す。会場は浅草に江戸時代から立つ土蔵を再生したアートスペース。時の重みをたたえた静謐な空間が、新たな文化の桃色を身ごもる。

主催者
ギャラリー・エフ
休催日
火曜日(1月3日を除く)お正月もオープン
観覧料
入場無料
展覧会ホームページ
http://www.gallery-ef.com
展覧会問合わせ先
03-3841-0442

会場情報

ギャラリー・エフ ギャラリー・エフ

Gallery ef

会場住所
〒111-0034
台東区雷門2-19-18
更新日:2008年3月6日
登録日:2004年1月19日