ID:8677
白樺とロダン
市制施行50周年・武者小路実篤記念館開館20周年記念
会場
調布市武者小路実篤記念館
会期
2005年10月29日(土) ~ 2005年12月4日(日)
展覧会概要
白樺とロダン シラカバトロダン 市制施行50周年・武者小路実篤記念館開館20周年記念
武者小路実篤、志賀直哉、有島武郎、有島生馬、里見弴、柳宗悦ら白樺同人は、早くからロダンの作品に注目し、創刊の年(明治43年)の11月に「ロダン号」を発行をしています。創刊前から企画していたこの特集号のためにロダンへ手紙を送ったことから、白樺同人と近代彫刻界の巨人との交流が始まりました。
これをきっかけに、同人たちはロダンの願いにより浮世絵を贈り、その御礼として明治45年(1912年)にロダン自身から三点のブロンズ作品「ロダン夫人」「或る小さき影」「巴里ゴロツキの首」を贈られます。
西洋近代美術作品の本物がまだ日本にほとんど入ってきていなかった当時、これは画期的な出来事として、贈られた白樺同人のみならず、多くの人々に感動と衝撃を与えました。
贈られたロダン作品の公開をきっかけに、白樺同人は大正6年(1917年)から「白樺美術館」設立運動を展開します。この運動は、一般の人々の寄付などによって、セザンヌやゴッホなどの作品を日本に招来できるほどに強い反響を呼びました。こうした『白樺』の活動は、身近に美術作品を見る楽しみやふれる喜びを伝え、現在多くの人が美術作品に親しむ素地となったと言えます。
調布市武者小路実篤記念館は、昭和60年(1985年)に開館し、本年、20周年を迎えます。この記念の年に、『白樺』の美術活動の原点であり原動力となったロダンを取り上げ、ゆかりの作品を鑑賞することで同人たちの思いや感動を共有し、また当時を物語る書簡や原稿などの資料を丹念に追いながら、「美術を楽しむ」ということの原点を再認識する機会としてまいります。
- 主催者
- 調布市武者小路実篤記念館
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 大人200円 小・中学生100円
- 展覧会ホームページ
- http://www.mushakoji.org
- 展覧会問合わせ先
- TEL 03(3326)0648
会場情報
調布市武者小路実篤記念館 チョウフシムシャコウジサネアツキネンカン
- 会場住所
-
〒182-0003
調布市若葉町1-8-30 - ホームページ
- https://www.mushakoji.org
登録日:1999年3月31日