ID:8557

造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展

幻想の古都プラハから

会場

神奈川県立近代美術館 葉山

The Museum of Modern Art, Hayama

会期

2005年9月10日(土) ~ 2005年11月6日(日)

展覧会概要

造形と映像の魔術師 シュヴァンクマイエル展 ゾウケイトエイゾウノマジュツシ シュヴァンクマイエルテン 幻想の古都プラハから

日本では今日、旧東欧のアニメーションがブームとなっています。ヨーロッパの中央に位置するチェコ共和国を代表する現代の映像作家ヤン・シュヴァンクマイエル(1934-)は、その一翼を担い、また近年では短編映画のほか、アニメーションの要素を採り入れた『アリス』(1987)や『ファウスト』(1994)などの長編映画でも国際的に高い評価を得ています。
しかし、シュヴァンクマイエルの創作は、映像に限られたものではありません。ルドルフ2世の治世に画家アルチンボルド(1527頃-93)が幻想的な絵を描いて活動した魔術的な古都フラハではふたつの大戦間の共和国時代にカレル・タイゲ(1900-51)などを中心としたチェコ・アヴァンギャルド芸術が隆盛を見せました。その伝統を戦後に引き継いで1950年代後半のスターリン主義の時代、1970,80年代の「正常化」の時代という政治的抑圧の下、1970年代の一時期には映像の制作から離れることを余儀なくされながらも、ヤン・シュヴァンクマイエルは、妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァー(1940-)と共に、シュルレアリストとしての活動を実践、維持してきたのです。
本展覧会では絵画やオブジェなどの造形作品約170点に、映像、シュルレアリスムの実験や写真などの資料を交えながら、シュヴァンクマイエル夫妻の「造形」と「映像」の世界を紹介します。映画『ファウスト』で使われた操り人形、映画『快楽共犯者』(1996)の自慰機械、映画『オテサーネク』(2000)の木偶人形、現在製作中の新作映画『ルナシー(狂気)』(仮題、2006年公開予定)で使われているオブジェなどが展示されるほか、制作風景などの写真も公開されます。また、併設の講堂では本展覧会に合わせて「シュヴァンクマイエル映画祭inHAYAMA」を開催し、シュヴァンクマイエルの魔術的な造形と映像の世界をすべてお見せします。

主催者
神奈川県立近代美術館
休催日
9/12,20,26,10/3,11,17,24,31,11/4
観覧料
一般:1,000(900)円
20歳未満と学生:850(750)円
65歳以上:500円
※( )内は20名以上の団体料金
※高校生以下と障害者の方は無料
展覧会ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/
展覧会問合わせ先
電話:046-875-2800(代表)

会場情報

神奈川県立近代美術館 葉山 カナガワケンリツキンダイビジュツカン ハヤマ

The Museum of Modern Art, Hayama

会場住所
〒240-0111
三浦郡葉山町一色2208-1
ホームページ
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
更新日:2011年3月2日
登録日:2005年4月6日