ID:8259

土門拳「古寺巡礼」 京・洛北から宇治へ

会場

土門拳記念館

Ken Domon Museum of Photography

会期

2005年6月14日(火) ~ 2005年9月25日(日)

展覧会概要

土門拳「古寺巡礼」 京・洛北から宇治へ ドモンケン「コジジュンレイ」 キョウ・ラクホクカラウジヘ

戦前戦後を通じ、約40年にわたって「古寺巡礼」シリーズを撮り続けた土門拳。そのライフワークの中から、今回は神護寺、高山寺、西芳寺、大徳寺、東寺、三十三間堂、嵯峨野石仏群、龍安寺、平等院、山城国分寺址、浄瑠璃寺など、京都の作品を展示いたします。不世出の写真家といわれる土門拳が、渾身のクローズアップでとらえた日本の仏像や寺院建築の数々。そこには静かな美しさと芯の強さを合わせ持つ、京都の奥深い魅力が凝縮されています。
B全サイズの欅額装としては今回初めて展示する東寺の作品(3点)を始め、「神護寺薬師如来立像」や、「平等院鳳凰堂夕焼け」など、土門作品の代表作も見どころです。何度も何度も寺々をめぐり、土門自ら胸に打たれたものだけにカメラを向けた作品を通して、古都の魅力を再発見できることでしょう。


『「好きな仏像は?」と問われれば、即座に「神護寺薬師如来立像(じんごじやくしにょらいりゅうぞう)」と答えるのが常である。眉が高く典型的な蒙古皺壁(しゅうへき)をもつ意志的な眼、張った頬、強く通った鼻梁(びりょう)、ぎゅっとむすばれて突き出した分厚い口唇(こうしん)、威圧的に見えて深遠なその表情がまずいい。両腿を強く隆起させた量感のある体躯(たいく)がまたいい。飛び立とうとして飛び立たず、叫ぼうとして叫ばず、静と動の矛盾する要素を一身にもって、高尾山中奥深き黒漆の厨子(ずし)の中に薬師如来は直立している。まさに今日残る弘仁仏中のナンバーワンとすべき傑作である。』
(土門拳 1978年「草月」2月号より一部抜粋)

休催日
なし
観覧料
一般420円(20名以上360円)
学生210円(20名以上150円)
小中100円(20名以上80円)
土日は小中学生無料
展覧会ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
展覧会問合わせ先
財団法人 土門拳記念館 Tel.0234-31-0028

会場情報

土門拳記念館 ドモンケンキネンカン

Ken Domon Museum of Photography

会場住所
〒998-0055
酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
更新日:2010年12月9日
登録日:1999年3月31日