ID:81204
知覚の大霊廟をめざして Toward a Mausoleum of Perception
三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション
MIKAMI Seiko’s Interactive Art Installations
会場
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] ギャラリーA、B
NTT InterCommunication Center [ICC]
会期
2025年12月13日[土]-2026年3月8日[日]
展覧会概要
知覚の大霊廟をめざして チカクノダイレイビョウヲメザシテ 三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション
Toward a Mausoleum of Perception MIKAMI Seiko’s Interactive Art Installations
アーティストの三上晴子が1990年代以降に国内外で発表したインタラクティヴ・インスタレーションは、人間が世界と接続し関係を結ぶ端緒となる知覚行為そのものをテーマとしています。「眼は単に視るものではなく、耳は単に聴くものではない。すなわち、耳で視て、鼻で聴いて、眼で触ることが可能である」*1と本人が書いているように、三上はメディア・テクノロジーを駆使し、鑑賞者が自分自身の知覚とインタラクションのメカニズムに向き合わされる体験を複数の作品によって提示しました。そして、それらを総合した「知覚の美術館(あるいは大霊廟)」*2の構築を目指しました。
2015年の急逝を機に、近年は、1990年代前半の4作品が東京都現代美術館に収蔵されるなど、現代美術の分野においても三上の再評価の機運が高まっています。一方で、規模が大きく作品設置に複雑な工程を要することから、インタラクティヴ作品の再展示の機会は限られています。
また三上は、展示の機会があるたびに最新の技術を取り入れて作品をアップデートすることに極めて積極的でした。その経緯を踏まえ、委嘱元である山口情報芸術センター[YCAM](以下、YCAM)や当時の作品制作関係者によって、作家の死去後も修復や一部再制作が行なわれています。また、YCAMと多摩美術大学の共同研究により、作品だけでなく鑑賞者の作品体験データやその他の資料の保存に関して、メディア・アートに特化した新しい方法論が検証・探究されるなど、三上の作品をめぐって、さまざまな試みが続けられています。
三上の没後10年となる2025年に、本展では、三上が1990年代後半以降に発表したインタラクティヴ・インスタレーションを複数展示し、三上の活動をメディア・アート的側面から振り返ります。
作品展示のほか、作品がアップデートを重ねてきた変遷や、現在進行中の修復やアーカイヴの取り組み、また作品のアーカイヴ・データの活用事例なども併せて紹介します。
★1、★2ともに出典:『SEIKO MIKAMI:三上晴子 記録と記憶』(馬定延/渡邉朋也 編著、NTT出版、2019年)
- 主催者
- NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
- 休催日
- 月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、年末年始(12/29[月]-1/5[月])、保守点検日(2/8[日])
- 開催時間
- 11:00am ~ 6:00pm
- 入館は閉館の30分前まで
- 観覧料
- 一般 1,000円(900円)、大学生 800円(700円)
- ●高校生以下と65歳以上の方とぐるっとパスをお持ちの方は無料
●ご入場は事前予約をされた方を優先させていただきます。
●休館日以外においても、開館時間の変更および臨時休館の可能性がございます。
●( )内は15名様以上の団体料金
●障害者手帳をお持ちの方および付添1名は無料
東京オペラシティアートギャラリーとの相互割引
ICC 受付で、同時期に開催中の東京オペラシティアートギャラリー企画展の入場券をご呈示いただくと、本展に団体料金でご入場いただけます。また東京オペラシティアートギャラリー企画展にご入場の際に、本展入場券をご呈示いただいた場合も、団体料金でご入場いただけます(他の割引との併用不可、ご本人様のみ1回限り有効)。 - 展覧会ホームページ
- https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2025/toward-a-mausoleum-of-perception-mikami-seiko-s-Interactive-art-installations/
- 展覧会問合わせ先
- フリーダイヤル 0120-144199
イベント情報
展覧会開催期間中に、関連イヴェントの開催を予定しています。各イヴェントの詳細は、後日 ICCのウェブサイトにてお知らせします。
映像アーカイヴ HIVE
ICC Video Archive 'HIVE'
ICCの所蔵するヴィデオ・アート作品、アーティスト、科学者、批評家などのインタヴュー映像、ICCの活動記録映像をデジタル化し、コンピュータ端末から視聴できます。
同時開催の展示
リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC
Research Complex NTT R&D @ICC
入場無料
岩井俊雄(マシュマロモニター)
IWAI Toshio “Marshmallow Monitor”
入場無料
グレゴリー・バーサミアン(ジャグラー)
Gregory BARSAMIAN “Juggler”
鑑賞する場合は「知覚の大聖廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」展の入場券が必要です。
会場情報
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] エヌティーティーインターコミュニケーション・センター
NTT InterCommunication Center [ICC]
- 会場住所
-
〒163-1404
新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階 - ホームページ
- https://www.ntticc.or.jp/
- 問い合わせ先
- 0120-144199
登録日:2025年12月16日