ID:8022

歿後50年 安井曾太郎展

会場

茨城県近代美術館

The Museum of Modern Art, Ibaraki

会期

2005年6月11日(土) ~ 2005年7月24日(日)

展覧会概要

歿後50年 安井曾太郎展 ボツゴ50ネン ヤスイソウタロウテン

日本洋画史上に一時代を築いた巨匠、安井曾太郎(1888~1955)の回顧展です。《金蓉》や《玉蟲先生像》など、肖像画に数々の傑作を残し、風景画、静物画でも話題作を次々と発表して、「日本の油絵」の指標とも見なされた画家の全貌を紹介します。
安井曾太郎について

1888(明治21)年、京都市に生まれた安井曾太郎は、洋画への志をつのらせ、京都市立商業学校を中退すると聖護院洋画研究所ついで関西美術院において浅井忠に学びました。1907 (明治40) 年に渡仏し、はじめアカデミー・ジュリアンでジャン=ポール・ローランスに師事しましたが、やがてここを離れ自由研究に入ります。滞欧中はミレー、ピサロなどのほか、特にセザンヌの作品に傾倒しました。1914(大正3)に帰国、翌年の第2回二科展に滞欧作が特別陳列されて大きな反響を呼ぶとともに、二科会員に推挙されています。
帰国後、大正期には日欧の風土の違いなどから制作上の苦労にも直面しましたが、模索を重ねながらこの困難を乗り越え、昭和期に入ると的確な写実を基調にしながら、対象の形態や色彩の構成に独自の成熟ぶりを発揮し始めます。1934(昭和9)年には《金蓉》や《玉蟲先生像》を発表、人物画、肖像画にゆるぎない力量を示し、風景画や静物画においてもこの時期以降、話題作を次々と生み出しました。
1944(昭和19)年、やはり京都生まれで生年も同じだった梅原龍三郎とともに東京美術学校の教授に就任。1952(昭和27)年にはそろって文化勲章を受章しています。こうして昭和期には、戦前戦後にわたって日本の洋画界に「安井・梅原の時代」ともいわれる一つの時代を築いたのでした。油彩110点、水彩・素描30点程度(予定)。

主催者
茨城県近代美術館・東京新聞ほか
休催日
月曜日
観覧料
一般830(700)円/大高生580(470)円/中小生350(230)円
()内は20人以上の団体料金です。
展覧会ホームページ
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
展覧会問合わせ先
茨城県近代美術館Tel.029-243-5111

会場情報

茨城県近代美術館 イバラキケンキンダイビジュツカン

The Museum of Modern Art, Ibaraki

会場住所
〒310-0851
水戸市千波町東久保666-1
ホームページ
https://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/
更新日:2010年9月17日
登録日:1999年3月31日