ID:7826

フランスの至宝-エミール・ガレ展

没後100年記念

会場

江戸東京博物館

EDO-TOKYO MUSEUM

会期

2005年1月22日(土) ~ 2005年4月3日(日)

展覧会概要

フランスの至宝-エミール・ガレ展 フランスノシホウ-エミール・ガレテン 没後100年記念

エミール・ガレは、19世紀後半フランスのナンシーを拠点に、ガラス、陶器、家具という幅広い分野に創造力を発揮し、独創的な可能性を切り開いた工芸作家でした。文学や哲学、修辞学、音楽、植物学、鉱物学などに通じ、当代一流の文化人とも交流を持ちながら、ガレは傑出した表現者、総合的アートディレクターであり、企業家としてもその才能を開花させました。

ガレの芸術はジャポニスムや象徴主義、自然主義、博物学の成果など、時代の趨勢と深く関わりながら展開し、独自の表現論理に幻想的なイメージを絡み合わせた特異な表現世界を確立しました。普仏戦争敗北やドレフュス事件など、当時の世論を沸かせた社会問題にも積極的に関わり、その発言を工芸の造形において表現したり、問題提起する場合も少なくありませんでした。

同時に、ガレは少数限定の最高級品から大量生産による廉価品まで、加工技術の相違によるコストダウンを実現し膨大な数量の作品を量産、その全てにガレの名を冠して芸術の普及に力を尽くしたのでした。

本展は、エミール・ガレ没後100周年を記念し、ガラス、陶器、家具の3分野にわたって海外および日本国内の有数のガレ・コレクションの中から、選りすぐりの名品を展示、またそれらの名品とともに、父シャルル・ガレのアシスタントとして活躍を始めた最初期の作例、博物学、植物学に親しんだ資料の数々、実験者として試行を重ねた下絵、そして晩年の円熟した傑作を一堂に集め、ガレの人物像と試行の変遷を探ります。さらにガレという希有な芸術家を育み、そのインスピレーションを現実のものへと昇華させたマイゼンタールのガラス工場、サンクレマン陶器工場などの技術の高さ、1904年のガレ没後から1931年に解散するガレ商会時代の量産品と、この100年における母国フランスでのガレ作品の風評史も、ガレを理解するための重要な手がかりと言えます。

ガレが達成した広範な創造の世界とその継承にいたる全体像。世紀の転換期におけるガレの事業の位置付けと、奥深い芸術への理解を深めるまたとない機会となることでしょう。

主催者
財団法人東京都歴史文化財団、東京都江戸東京博物館、日本経済新聞社、テレビ東京
休催日
毎週月曜日休館。ただし、3月21日は開館し、翌日休館。
観覧料
一般:1200円(960円)、大学・専門学校生:960円(760円)、小学生・中学生・高校生・65歳以上:600円(480円)
※( )内は前売料金及び20名以上の団体料金。いずれも消費税込み。
展覧会ホームページ
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
展覧会問合わせ先
03-3626-9974 (代表 ※午前9時~午後5時30分)

会場情報

江戸東京博物館 エドトウキョウハクブツカン

EDO-TOKYO MUSEUM

会場住所
〒130-0015
墨田区横網1-4-1
ホームページ
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
更新日:2010年10月25日
登録日:1999年3月31日