ID:77242

三島喜美代 MISHIMA KIMIYO

未来への記憶

MEMORIES for the FUTURE

会場

練馬区立美術館

NERIMA ART MUSEUM

会期

5/19SUN⇀7/7SUN.2024

展覧会概要

三島喜美代 ミシマキミヨ 未来への記憶

MISHIMA KIMIYO MEMORIES for the FUTURE

新聞やチラシなどの印刷物を、陶を用いて立体化するユニークな作品で知られる三島喜美代(1932-)の個展を開催します。
三島は、1960年代には印刷物などをコラージュした油彩画で注目され、70年頃からは一貫して、シルクスクリーンで印刷物の文字を陶に転写して焼成する立体作品に取り組んできました。そこには、情報洪水の中で埋没する不安感や恐怖感が表現されています。また情報からゴミへと問題意識を移していくと、陶による空き缶を模した作品やゴミによるオブジェに取り組み、近年は廃棄物を取り込んだ制作も行っています。
本展は、70年にわたる三島の創作活動の軌跡をたどります。情報化社会や大量消費社会へ厳しい視線を投げかけつつも、情報やゴミを異化作用を通して造形表現へと転化させた三島作品は、日々の暮らしの中から遊び心をもって生み出されてきました。初期の絵画から多様な陶による作品、環境に配慮した近作までの主要作品が並ぶなか、ハイライトとして三島の代表作であり最大規模のインスタレーション作品《20世紀の記憶》を展示します。床に大量の耐火レンガ・ブロックをぎっしりと敷き詰め、その表面に20世紀の100年間から抜き出した新聞記事を転写したこの作品は、前世紀の記憶の断片が視覚化されるとともに、時代に向き合った三島自身の記憶も刻まれているように思われます。三島が作品に刻印した20世紀の記憶を、来るべき未来への記憶として改めて受け止めていただければ幸いです。
三島作品への評価は近年国内外において急上昇しているなか、東京の美術館における初の個展開催となります。三島が社会の現実を見つめながら、情報とゴミの問題をテーマに追い求めてきた作品世界の全貌を明らかにし、その魅力と実像に迫ります。

主催者
練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
協賛・協力等
協力:株式会社東横イン 株式会社ギャラリー1045
休催日
月曜日
開催時間
10:00 ~ 18:00
※入館は17:30まで
観覧料
一般 1,000円 高校・大学生および65~74歳 800円 中学生以下および75歳以上無料
・一般以外の方(無料、割引対象者)は年齢等の確認できるものを受付にてご提示ください。
・20名以上の団体は、一般800円 高校・大学生700円
・障害者手帳をご提示の方(介添者1名まで)は、一般500円 高校・大学生400円

観覧料相互割引
練馬区立石神井公園ふるさと文化館
特別展「魔法の部屋 トリックアートの世界」
会期:2024年4月13日(土)~6月9日(日)
休館日:月曜日 ※ただし月曜日が祝休日の場合は、翌平日が休館日
会場:石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5-12-16)
観覧料:一般 300円
問合せ:03-3996-4060

※本展と上記展覧会にて相互割引を行います。会期中、それぞれの展覧会の半券を各館窓口でご提示いただくと、各種料金から100円引きでご覧いただけます。(1枚につき1名様有効)
展覧会ホームページ
https://neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202401281706414617

イベント情報

1 講演会「三島喜美代:その人と作品を巡って」
日時:6月1日(土)15:00~16:30
講師:建畠晢(埼玉県立近代美術館館長、草間彌生美術館館長)

2 美術講座「段ボールで財布を作ろう!」
日時:6月15日(土)【A】11:00~12:30 【B】14:00~15:30
講師:島津冬樹(段ボールアーティスト)
費用:500円(材料費)

※事前申込・抽選、参加には当日の観覧券(講演会は当日以外の半券でも可)が必要です。

そのほかに館長トークやギャラリートーク、ワークショップなど各種イベントを開催予定。イベント内容や申込方法などの詳細は、当館ホームページをご覧ください!

会場情報

練馬区立美術館 ネリマクリツビジュツカン

NERIMA ART MUSEUM

会場住所
〒176-0021
練馬区貫井1-36-16
ホームページ
https://www.neribun.or.jp/museum.html
更新日:2024年7月3日
登録日:2024年7月3日