ID:76876
第4期 コレクション展
・名品セレクションⅢ+名作へのオマージュ
・宮崎の美術-めでたづくし
・人体表現
・瑛九 1925-1959
会場
宮崎県立美術館
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
会期
1/9(木)~4/8(火)
※休館日及び各催し物の名称、内容、日程等につきましては、都合により変更する場合があります。
展覧会概要
第4期 コレクション展 ダイ4キ コレクションテン ・名品セレクションⅢ+名作へのオマージュ
・宮崎の美術-めでたづくし
・人体表現
・瑛九 1925-1959
名品セレクションⅢ + 名作へのオマージュ
宮崎県立美術館は、現在約4,200点の作品を収蔵しています。これらは、次の3つの収集方針に基づいて収集されています。
1.郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品
2.わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品
3.海外のすぐれた作品
ここでは、当館のコレクションを代表する国内外の名品を展示しています。
今回は、わが国の絵画史に大きな足跡を残した日本画の大家である川端玉章や川合玉堂、洋画の和田英作や中澤弘光の名品のほか、海外作家では自作のミニチュア複製をトランクに詰め込んだマルセル・デュシャンの携帯型美術館とでも言えるような作品などを紹介しています。
また、誰もが知っている西洋の名画をモティーフにして制作された作品を特集展示します。美術史に名を残す作家たちの名品の数々をご覧ください。
宮崎の美術-めでたづくし
明治期以降、日本の美術は急激な西洋化の波にさらされます。日本の洋画家たちは、西洋画の写実表現や遠近法などを取り入れ、独自の表現を求めて模索を続けました。このような状況下で、国が主催する文展が創設されます。本県の洋画家では、西都市出身の塩月桃甫が、大正5(1916)年に文展入選を果たしました。
また、都城市を代表する山田新一は、大正14(1925)年に文展を前身とする帝展に初入選し、中央画壇で活躍しました。一方、伝統的な日本画の世界においても、西洋画の要素や特徴を取り入れた新しい「日本画」への取り組みが進みました。本県を代表する日本画家として、文展で受賞を重ねるなど日本画界をリードした都城市出身の山内多門、同じく都城出身で、大正4(1915)年の文展において初入選で褒状を受けた益田玉城が挙げられます。
ここでは、これら宮崎県を代表する画家たちの作品を中心に紹介するとともに、日本で吉祥とされる縁起のよいモティーフに注目した特集展示も行います。本県出身やゆかりの作家による多彩な作品をお楽しみください。
人体表現
人体は、彫刻において最もポピュラーな題材の一つであり、古くから現在に至るまで、多くの作家たちにより人体彫刻が作られてきました。人体彫刻を構成する要素は、表面(質感)、色、素材、量感(ボリューム)、バランスなど多岐にわたり、また表現の面でも、テーマに応じた形態、動きや感情表現など、様々な要素が組み合わさって一つの作品を形作っています。ここでは、3人の作家による人体を表現した彫刻作品を、それぞれ異なる要素の視点から紹介します。
メッシーナの作品は、顔や手足を省略した胴体だけの像(トルソ)の形で女性の体を表現したものです。全身に水が流れ落ちたような跡がつけられており、一見傷のようですが、むしろトルソの美しさを際立たせているようです。マスケリーニの「イカロス」は、ギリシア神話を題材にした作品です。翼をつけたイカロスが空高く舞い上がるイメージを、上昇していくような鋭い形態によって表しています。
フィノッティの「アヌビス1」はジャッカルの頭をもつ人物などの姿で表現される古代エジプトの犬神を表現しています。素材に用いられた黒い大理石が、作品に神秘性を持たせています。 それぞれの作家が生み出す人体表現の魅力をお楽しみください。
瑛九 1925-1959
瑛九(本名:杉田秀夫)は、明治44(1911)年に宮崎市で生まれました。昭和11(1936)年に、カメラを使わず、印画紙に直接物や型紙などを置いて感光させて作るフォト・デッサン(フォトグラム) を瑛九の名で発表し、画壇にデビューしました。瑛九はフォト・デッサンの他にも、油彩や版画など様々な表現に挑戦し、多くの作品を制作しました。
ここでは、現存する最古の油彩である大正14(1925)年の「秋の日曜日」から、昭和34(1959)年の絶筆「つばさ」までの作品を、萌芽期(1925~1930 年代前半)、展開・彷徨期(1930年代後半~40年代)、開花期(1950年代)に分けて紹介します。様々な変遷を遂げた瑛九の画業を、書簡や評論文等、当時の様子が分かる写真資料などとともにご覧ください。
- 休催日
- ◆月曜日(ただし、祝休日を除く)
◆祝休日の翌平日
◆年末年始
※臨時に開・休館することがあります。 - 開催時間
- 10:00 ~ 18:00
- (展示室への入室は17:30まで)
- 観覧料
- 無料
イベント情報
展示の見どころや作品について、分かりやすくお話しします。
途中からのご参加も可能です。お気軽にご参加ください。
場所:コレクション展示室
所要時間:30分程度
参加無料・申込不要
1月11日(土)14:00~ コレクション展(第4期)の見どころ 全室
2月22日(土)14:00~ コレクション展(第4期)「瑛九 1925-1959」の見どころ 瑛九展示室
3月16日(日)14:00~ コレクション展(第4期)の見どころ 全室
会場情報
宮崎県立美術館 ミヤザキケンリツビジュツカン
MIYAZAKI PREFECTURAL ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒880-0031
宮崎市船塚3-210 (県総合文化公園内) - ホームページ
- https://www.miyazaki-archive.jp/bijutsu/
登録日:2024年6月5日