ID:74871
第3期コレクション展
追悼 礒崎新 ポスト・モダンの時代
会場
大分市美術館 常設展示室3、4
OITA ART MUSEUM
会期
令和5年9月21日(木曜日)~12月24日(日曜日)
展覧会概要
第3期コレクション展 追悼 礒崎新 ポスト・モダンの時代 ツイトウ イソザキアラタ ポスト・モダンノジダイ
昨年末、逝去した大分市出身の世界的建築家・磯崎新は、ポスト・モダンの旗手として、1980年代の世界的な思潮を牽引したと評されています。
20世紀において大きなムーブメントとなったモダニズムは、伝統からの脱却を目指す思潮を持ちます。建築においては、巨匠ミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969)の「Less is More―より少ないことが豊かである―」の言葉を象徴とし、装飾のような無駄なものを排し、機能と合理を徹底して追い求めました。
このモダニズムに対し、20世紀後半から、哲学や芸術、建築などの分野で、近代社会成立の過程で捨象された伝統性や装飾性、民族的・土着的なものの復権を試みるポスト・モダンと呼ばれる新たな思潮が登場します。この傾向を77年に建築評論家のチャールズ・ジェンクス(1939-2019)が『ポスト・モダニズムの建築言語』において規定しますが、ポスト・モダンとされる実際の建築の方向性は一定でなく、ポスト・モダニズムという一つの様式として括ることは困難なものでした。
83年に竣工した磯崎の「つくばセンタービル」はポスト・モダンの感性を示す重要な作品として世界的に注目されました。しかし、磯崎にすれば、同ビルは70年代初期から手掛けてきた、自身が分裂症的折衷主義と呼ぶ歴史主義を用いた作品のひとつであり、ことさらに意味が明示的な具象性をもったものだけを評価する通俗的ポスト・モダニズムに反発を示します。このような姿勢に、モダニズムからの脱却を図る磯崎の先駆性と独自の方向性がうかがえます。
磯崎の手法を含んだポスト・モダンの概念は、建築分野にとどまることはなく、美術・文化・思想・社会全般に波及しました。本展では、磯崎の作品だけでなく、当館所蔵の美術作品を通して、ポスト・モダンの時代を概観します。
- 休催日
- 9月25日(月曜日)、10月10日(火曜日)、10月16日(月曜日)、10月23日(月曜日)、10月30日(月曜日)、11月7日(火曜日)、11月13日(月曜日)、11月20日(月曜日)、11月27日(月曜日)、12月11日(月曜日)、12月18日(月曜日)
- 開催時間
- 午前10時 ~ 午後6時
- (入館は午後5時30分まで)
- 観覧料
- 一般310円(260円)、高大生210円(150円)中学生以下は市内市外を問わず無料
- ※()は20名以上の団体料金
※上記観覧料にてコレクション展(展示室1~4)をすべてご覧になれます。
※特別展観覧料でコレクション展もあわせてご覧になれます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料です。※コレクション展は「大分市美術館年間パスポート」がご利用できます。
※第62回「福田平八郎賞」第55回朝倉文雄賞 大分市小・中、特別支援学校図画彫塑展開催中(11月30日~12月10日)、第72回大分県高等学校文化連盟 書道 中央展開催中(12月14日~17日)、第75回大分県立芸術緑丘高等学校美術制作展開催中(12月19日~24日)は無料 - 展覧会ホームページ
- https://www.city.oita.oita.jp/o210/bunkasports/bunka/bijutsukan/collection/documents/3and4-23-3.html
- 展覧会問合わせ先
- 教育委員会事務局教育部美術館 美術振興課
電話番号:(097)554-5800
ファクス:(097)554-5811
会場情報
大分市美術館 オオイタシビジュツカン
OITA ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒870-0835
大分市大字上野865 (大分市上野丘公園内) - ホームページ
- https://www.city.oita.oita.jp/bunkasports/bunka/bijutsukan/index.html
登録日:2023年10月25日