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鳥取県立博物館 開館50周年記念 企画展

安岡信義 Nobuyoshi Yasuoka 1888-1933

近代洋画の黎明期を生きた画家

会場

鳥取県立博物館 第1・2特別展示室

Tottori Prefectural Museum

会期

2023 2.11土・祝→3.21火・祝

展覧会概要

鳥取県立博物館 開館50周年記念 企画展 安岡信義 ヤスオカノブヨシ 近代洋画の黎明期を生きた画家

Nobuyoshi Yasuoka 1888-1933

端正な顔立ちと信念を感じさせる深い眼差し―たとえその人を知らずとも、この自画像には観る者を一瞬にして惹き込む力強さがあります(本チラシおもて面)。画家の名は、安岡信義(やすおかのぶよし)(1888-1933)。久松山の麓、現在当館が建つ地域で幼少期を過ごしたのち1907年に上京して、東京美術学校に新しく設置された図画師範科の一期生として入学しました。卒業後はひとたび教職に就くものの、2年後には再上京して本郷洋画研究所に学び、画家の道を探ります。およそ9年に及ぶ東京での滞在期は、黒田清輝や久米桂一郎ら欧州に学んだ画家が展開した新しい素描教育が試行された時期と重なっており、安岡はとくに岡田三郎助や小林万吾に手ほどきを受けました。初めての回顧展となる本展覧会では、現存する作品群を通じて安岡の画業の全貌に迫るとともに、画家が直接的にも間接的にも師と仰ぎ、近代洋画の黎明期を牽引した外光派の画家たちの作品もあわせて展観し、洋画の制作を取り巻く同時代の様相をご覧いただきます。

一方、安岡は人生の後半期を赴任先の富山で過ごし、富山師範学校(現 富山大学)で図画教師として後進の育成に努めました。教職のかたわら、県下の図画教師による研究会を結成して美術教育に力を注いだほか、同地で初めてヌードモデルによるデッサン会を開催したり、フランス美術展を招致して開催を実現するなど、富山の芸術振興の基盤を形成したと言えます。本展では、富山での安岡の活動とあわせて、後年に同地の洋画壇を確立することとなる教え子にあたる世代の作品もご紹介します。また、安岡が残した書簡や日記には、繊細でありながら熱い情熱を秘めた人柄が滲み出ています。この機会に、近代洋画の黎明期を生きた「知られざる」画家の神髄に触れていただけることと思います。

主催者
安岡展実行委員会(鳥取県立博物館・山陰中央テレビジョン放送株式会社)
協賛・協力等
協賛|日本通運、モリックスジャパン、吉備総合電設、三和商事、鳥取県情報センター
休催日
※3.20を除く月曜日休館
開催時間
午前9時 ~ 午後5時
〇入館は閉館の30分前まで
観覧料
一般:700円 (前売り・大学生・70才以上の方・20名以上の団体:500円)
〇次の方は無料です/高校生以下・学校教育活動での引率者・障がいのある方、難病患者の方、要介護者等及びその介護者
展覧会ホームページ
https://www.pref.tottori.lg.jp/yasuokaexhibition/

イベント情報

■特別講演会
「安岡信義の生きた時代―東京美術学校の美術教育と洋画界」
日本近代美術史の専門家である佐藤道信氏をお招きして、安岡信義と同時代の洋画をめぐる諸相と彼が学んだ美術教育の実態についてお話いただきます。
日時/3月18日[土]14:00-16:00
会場/鳥取県立博物館 講堂(聴講無料)
講師/佐藤道信氏(東京藝術大学教授)
定員/先着70名(申込不要)

■ワークショップ
「作品鑑賞と対話型鑑賞の愛すべき往復書簡」
当館では美術館の開館に向けて対話型鑑賞の研修を継続していますが、今回はその大前提となる“作品をよく観ること”に焦点を当て、作品の特徴を言葉にした上で対話型鑑賞に生かす実践的なワークショップを行います。
日時/2月25日[土]14:00-16:00
会場/鳥取県立博物館 会議室、第1・2特別展示室(要観覧料)
定員/先着10名(要予約)
お申込み/2月10日[金]よりお電話にて受付

■ギャラリートーク
ご来場の方々とともに会場を巡りながら、本展担当学芸員が解説を行います。
日時/2月11日[土・祝]・3月4日[土]
両日とも14:00-15:00
会場/鳥取県立博物館 第1・2特別展示室(要観覧料)
定員/なし(申込不要)

■イヴニング・スライドトーク
晩秋に開所したばかりの美術館サテライトスタジオにて、本展担当学芸員が肩肘の張らないスライドトークを行います。
「麗しの素描の世界―安岡信義を起点として」
日時/3月11日[土]16:00-17:00
会場/HATSUGAスタジオ(倉吉市下田中町870中瀬ビル1階)
(聴講無料)
講師/友岡真秀(本展担当学芸員)
定員/先着15名(申込不要)

いっしょにみてみて、もくようび。
展示室に小さなお子様とご一緒においでいただき、気兼ねなく作品鑑賞をしていただくための時間として、会期中の毎週木曜日の午前中を「子どもと一緒の鑑賞優先時間」としています。ベビーカーを押してぜひお越しください。

会場情報

鳥取県立博物館 トットリケンリツハクブツカン

Tottori Prefectural Museum

会場住所
〒680-0011
鳥取市東町2-124
ホームページ
https://www.pref.tottori.lg.jp/museum/
更新日:2023年2月22日
登録日:2023年2月22日