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ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術 ―Thinking about Caring and Motherhood through Contemporary Art

―いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―

When? Where? By Whom? For Whom? Why? How?

会場

水戸芸術館現代美術ギャラリー

ART TOWER MITO CONTEMPORARY ART CENTER

会期

2023年2月18日(土)-5月7日(日)

新型コロナウイルス感染症の再拡大により、入場制限や予約制の導入、延期、中止または内容の変更を余儀なくされる場合があります。最新情報は当館ウェブサイトでご確認ください。

展覧会概要

ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術 ケアリング/マザーフッド:「ハハ」カラ「タシャ」ノケアヲカンガエルゲンダイビジュツ ―いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?―

―Thinking about Caring and Motherhood through Contemporary Art When? Where? By Whom? For Whom? Why? How?

いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?――ひとは誰もが、日々の生活のなかで、あるいは人生のさまざまな場面でケアを受け取り、またケアをする機会を経験します。哲学者エヴァ・フェダー・キテイが「どんな文化も、依存の要求に逆らっては一世代以上存続することはできない」と述べるように、自分以外に関心を向け、気を配り、世話をし、維持し、あるいは修復するといったケアにかかわる活動は人間社会を支える根源的な実践といえるでしょう。しかし、生産性や合理性を追求する近代社会の形成においてケアの役割とその担い手の存在は長く周縁化され、他者化されてきました。ケアにかかわる活動は、誰もが必要とするからこそ、あたかも「誰か」の本質的な仕事のように自然化され、不可視化され、あるいは自己責任化されています。その「誰か」とはどのような「人間」であり、どのような「つながり」のなかにあるのか――本展覧会は15名・組による現代美術作品を手掛かりに、展示や関連プログラムをとおして、ケアを「ひとり」から「つながり」へとひらくことを試みます。
会期中は作品・活動について掘り下げるトークイベントや、ひとりでも、誰かと一緒でも展覧会を楽しめるプログラムを多数実施。また、同時期には展覧会と連動したワークショップや部活動を行う「高校生ウィーク」も3年ぶりに開催します。

主催者
公益財団法人水戸市芸術振興財団
協賛・協力等
後援:ブリティッシュ・カウンシル、デンマーク王国大使館、駐日韓国大使館 韓国文化院/助成:公益財団法人花王芸術・科学財団、大和日英基金、公益財団法人野村財団、デーニッシュ・アーツ・ファンデーション/協力:サントリーホールディングス株式会社/企画:後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
休催日
月曜日
開催時間
10:00 ~ 18:00
(入場は17:30まで)
観覧料
一般900円、団体(20名以上)700円
高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※要証明書。展覧会関連プログラムに参加される場合、別途参加費がかかる場合がございます。
一年間有効フリーパス「年間パス」2,000円

First Friday
現代美術センターの「ファーストフライデー」!
学生と65-69歳の方が100円で展覧会をご鑑賞いただけます。
※要証明書。
3月3日(金)、4月7日(金)、5月5日(金・祝)
展覧会ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5188.html

イベント情報

●特に記載がない限り参加費無料。但し、展覧会入場券が必要です。
※高校生以下/70歳以上、障害者手帳をお持ちの方と付添1名は入場無料。
●参加方法等詳細は当館ウェブサイトをご覧ください。
●託児付のプログラム以外も子ども同伴で参加できます。


アーティストトーク(託児付)
①2月18日(土) ②4月22日(土) 各回14:00-15:30
講師:①マリア・ファーラ、リーゼル・ブリッシュ、本間メイ 日英通訳付
②松本篤(AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ])
定員:各回40名(要申込、先着順)
会場:会議場

『わたしは思い出す』読書会
本展参加作品を再構成した書籍『わたしは思い出す』(AHA!)を題材とした読書会を実施します。2010年6月11日から育児日記を綴り始めたかおりさん(仮名)は、その再読によって何を思い出したのか。「わたしは思い出す」から始まる短文を手掛かりに、印象に残ったかおりさんのエピソードや、参加者自身が思い起こした出来事について語り合います。事前に書籍を読んでご参加ください。
3月11日(土)、12日(日)、4月23日(日) 各日14:00-15:30
進行:AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
定員:各回10名(要申込、先着順)
会場:現代美術ギャラリーワークショップ室

講演「母とともに」
4月29日(土・祝) 14:00-15:30
講師:岡野八代(政治学者/同志社大学教授)
定員:40名(要申込、先着順)
会場:会議場

「子育てアーティストの声をきく」
いつ・どこで・だれに・だれが・なぜ・どのように?――たとえば、子育てをしながら作品制作をおこなうアーティストたちは、どのようにケアと作家活動を行っているのでしょうか?誰かをケアしながら作家活動を続けていく過程では、いつ・なぜ・どんなことが「壁」や「変化」につながるのか。彼女ら・彼らが直面する問題は、「子育て」や「アーティスト」に固有のものなのでしょうか。本展では、子育てするアーティストの実体験やより一般的に「ケアする人・ケアされる人を排除しない」ためのアイデアを共有する掲示板を開設・運営します。ぜひあなたの「声」を寄せてください。
会期中には、寄せられた「声」を振り返るプログラムも開催します。
※「子育てアーティストの声をきく」(坂本夏海、滝朝子、長倉友紀子、本間メイ)は、アーティストとの協働において文化施設に求められる配慮を提唱したガイドライン「How not to Exclude Artist Parents(子育てするアーティストを排除しないために)」の日本語翻訳からスタートし、芸術生産を取りまく日本国内の実態・環境に照らしながら、子育てと制作にまつわる経験や課題を共有していこうとする活動です。
※「子育てするアーティストを排除しないために:文化施設やレジデンスのためのガイドライン」http://www.artist-parents.com/ja/

担当学芸員によるギャラリーツアー
少人数にむけて、本展担当学芸員がツアー形式で展覧会を解説します。
2月23日(木・祝)、4月16日(日)、30日(日) 各日14:00-(約40分)
定員:各回5名程度(要申込・先着順)
会場:現代美術ギャラリー

赤ちゃんと一緒に美術館散歩
未就学児と保護者のための鑑賞プログラム。ご家族やグループのペースに合わせて鑑賞をサポートします。
4月21日(金)、5月3日(水・祝) 10:30-12:00
定員:各回5組程度 (要申込、先着順)
料金:一般1名につき1,000円
会場:現代美術ギャラリー

高校生ウィーク2022
期間:3月3日(金)~4月16日(日)
会場:現代美術ギャラリーワークショップ室
高校生※1のための展覧会無料招待企画として1993年にはじまった「高校生ウィーク」。展覧会と連動したワークショップや部活動など、さまざまなプログラムが行われる「カフェ」※2をギャラリー内に設置し、その運営も若い世代が担ってきました。現在は対象を多世代にひらき、多様な人や価値観に出会う機会を提供しています。
会期中「カフェ」の運営をサポートするボランティアを募集します。
3月3日(金)-4月16日(日)
会場:現代美術ギャラリーワークショップ室(一部を除く)
※1:高校生及び同年代を含む。 ※2:飲食物の提供はございません。
※(割)印のついた有料プログラムは、年間パス会員、高校生以下/70歳以上、障害者手帳をお持ちの方と付添1名は500円となります。

連続座談会 powered by いいあんばいレストラン
ゲストを招き、ケアに関する気になるトピックについて話す連続座談会を行います。会場では、水戸市内で認知症の方が主人公となり、一人ひとりの個性や可能性を活かした接客やおもてなしを行う「いいあんばいレストラン」と協働し、認知症の方々とスタッフが一緒に来場者が過ごしやすい場を作ります。
①3月4日(土)、②3月19日(日)、③3月26日(日)、④4月15日(土) 各日13:30-15:30
①子どもとかかわる市民性とまちづくり(小澤いぶき[NPO法人PIECES代表])
②動作と仕事(川﨑智子[と整体主催/整体指導者])
③「着たい服」を選ぼう!相談会(前田哲平[キヤスク/コワードローブ代表])
④いろんなかたちのLiving Together (マダム ボンジュール・ジャンジ[ドラァグクイーン/パフォーマンスアーティスト/「ドラァグクイーン・ストーリー・アワー東京」運営メンバー])
料金:各回1,500円(割) ※飲食物の提供はございません。
定員:各回15名程度 (要申込、先着順)

『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』読後会
3月25日(土) 14:00-16:00
料金:1,500円(割)
定員:15名程度 (要申込、先着順)
ナビゲーター:青山ゆみこ(文筆・編集)
ゲスト:川内有緒(作家)、白鳥建二(全盲の美術鑑賞者)

部活動(随時募集・随時活動)
市民による対話と創作のプログラム。期間中に新しい部活が発足するかも?!
ほんでたいわ部
3月12日(日)、4月8日(土)ほか
織り部
3月31日(金)から活動開始

柵瀨茉莉子「ぬいぬいワークショップ」
「縫う」という行為と植物や人の中にある時間を作品にしてきた柵瀨茉莉子と一緒に、大切な人と過ごす「今」を縫いながら記録するワークショップです。大切な人を胸におひとりでも、赤ちゃんや小さなお子さんも含め大切な人と一緒でもご参加いただけます。
3月21日(火・祝) 10:30-12:00/14:00-15:30
料金:1キットのつき2,000円
定員:各回15名程度(要申込、申込多数の場合は抽選)
会場:会議場
おうちでも楽しめる柵瀬茉莉子ワークショップキットを当館ミュージアムショップ「コントルポアン」およびオンラインショップでも販売します。

Ph.D.(フッド)ワークショップ「時をかさねるクッション」
家具のリペアを通して、自分の手と工夫で作り事の楽しさを教えてくれるPh.D.(フッド)。今回は、靴下工場の美しい残糸、みなさんの好きな品々や古着を詰めて、思い出アルバムのようなすてきなクッションを作ります。
5月4日(木・祝) 10:00-12:30/14:30-17:00
対象:小学1年生以上 ※小学生は保護者もご参加ください。
定員:各回10名程度(要申込、申込多数の場合は抽選)
料金:高校生以下1,000円、一般2,500円

展覧会に行ってみよう!
「ケアする人」を考えるメッセージ&ハーブの香りの お土産。ワークショップも開催
展覧会を通して考えたこと・感じたことを、身のまわりの「ケアする人」と話してみませんか?「ケアする人」へのお土産として、リラックスや鎮静に効果のあるハーブを使ったサシェ(香り袋)とメッセージカードを差し上げます(数量限定)。サシェには、子どものひどい肌荒れをきっかけに天然成分にこだわったスキンケア製品を販売する茨城県の企業、鈴木ハーブ研究所のガーデン~Herbal Sunny Garden~のハーブを使います。会期中にサシェづくりのワークショップも開催。開催日・配布日は当館ウェブサイトをご覧ください。
ハーブ提供:鈴木ハーブ研究所
サシェ制作協力:茨城県立水戸飯富特別支援学校

鑑賞ガイド 展覧会のしおり
本展プレ企画として2022年6月から月1回開催してきたほんでたいわ部「Art×Book×Care読書会」の継続参加者有志がつづる、展覧会を観るヒントが詰まった鑑賞ガイド。3月下旬以降会場で無料配布します。

ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティアCACギャラリートーカーと一緒に展覧会を鑑賞します。
3月4日(土)より毎週土曜日15:30-(約40分)
※但し、予告なく中止となる場合がございます。
会場:現代美術ギャラリー

会場情報

水戸芸術館現代美術ギャラリー ミトゲイジュツカンゲンダイビジュツセンター

ART TOWER MITO CONTEMPORARY ART CENTER

会場住所
〒310-0063
水戸市五軒町1-6-8
ホームページ
https://www.arttowermito.or.jp/
更新日:2023年3月1日
登録日:2023年1月25日