ID:7116
J.H.ラルティーグ氏の優雅で幸せな写真生活
会場
清里フォトアートミュージアム
KIYOSATO MUSEUM PHOTOGRAPHIC ARTS
会期
2004年6月26日(土) ~ 2004年10月24日(日)
展覧会概要
J.H.ラルティーグ氏の優雅で幸せな写真生活 J.H.ラルティーグシノユウガデシアワセナシャシンセイカツ
清里フォトアートミュージアムは、三つの基本理念、「生命(いのち)あるものへの共感」「永遠のプラチナ・プリント」「若い力の写真:ヤング・ポートフォリオ」に基づき、収集・展示を行っております。
このたび、清里フォトアートミュージアムでは、フランスを代表する写真家ジャック・アンリ・ラルティーグの回顧展「J.H.ラルティーグ氏の優雅で幸せな写真生活」を開催いたします。
ジャック・アンリ・ラルティーグは、1894年パリ郊外の裕福な家庭に生まれました。1900年、6歳のラルティーグ少年は日記に書いています。「パパは神様そのもの。僕に本物のカメラを買ってくれると言ったんだ。(...)これですべてを写真に撮ることができる。すべて。すべてを!」銀行家の父は息子に高価なカメラを贈り、以来ラルティーグは日記を書き綴ることと並行して写真を撮り、1986年ニースで92歳の生涯を閉じるまでおよそ20万枚もの写真を撮影したのです。
少年がカメラを手にしたのは〈ベル・エポック〉とよばれた華やかな時代でした。パリでは様々な芸術が開花し、女性のファッションをはじめ、車、飛行機など最新技術の創造的活力に満ちあふれていました。ラルティーグを取り囲む環境も、上流社会の良識(ボン・サンス)と良い趣味(ボン・グー)に彩られ、また日々変化する目新しさに少年の好奇心は惹きつけられていました。
20代より画家として活動し、芸術家や作家とも盛んに交流のあったラルティーグは、1955年仲間たちと写真展を開催。後に1963年、ニューヨーク近代美術館にて写真による個展が開催されて初めて、ラルティーグは69歳で“写真家”となったのです。少年の無邪気な遊び心に満ちた眼差し、自然体で屈託のない写真は瞬く間に広く知られ、今も世界中で愛されています。
ラルティーグにとって写真は公表するためのものではなく、日常生活の中で心動かされる瞬間を記録し、アルバムにして家族や友人に見せて楽しみを共有するためのものでした。「写真を撮るということは、(自分が)存在することの楽しさと、自分の世界を見つめるものである」と述べているように、ラルティーグの写真は、生きた証であり、愛し、愛された幸せの証であったと言えるのではないでしょうか。
本展は、写真家自身の構成によって、1980年パリのグラン・パレにて展示されたものです。
当時と同・・・
- 主催者
- 清里フォトアートミュージアム
- 休催日
- 毎週火曜日(7、8月は無休)
- 観覧料
- 友の会・会員:無料、一般:800円(600円)、学生:600円(400円)、中・高生: 400円(200円)
( )内は20名様以上の団体料金、家族割引 1200円(2名以上~6名様まで) - 展覧会ホームページ
- http://www.kmopa.com/
- 展覧会問合わせ先
- TEL.0551-48-5599
会場情報
清里フォトアートミュージアム キヨサトフォトアートミュージアム
KIYOSATO MUSEUM PHOTOGRAPHIC ARTS
- 会場住所
-
〒407-0301
北杜市高根町清里3545-1222
登録日:1999年3月31日