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いきもの図鑑

博物画の先駆者(パイオニア)が描く自然賛歌。牧野四子吉の世界

会場

北海道立旭川美術館

Hokkaido Asahikawa Museum of Art

会期

2004年6月5日(土) ~ 2004年7月18日(日)

展覧会概要

いきもの図鑑 イキモノズカン 博物画の先駆者(パイオニア)が描く自然賛歌。牧野四子吉の世界

牧野四子吉(まきの・よねきち 1900-87)は、子どもの頃に誰もが一度は目にする『ファーブル昆虫記』をはじめ『広辞苑』や多くの図鑑や辞典、教科書などに生涯にわたって3万点を超える挿絵を描きました。牧野が描いた魚や鳥や動物たちは、驚くほどの精緻さと今にも画面から躍り出しそうな生命感に満ち、また小さな画面ひとつひとつからは牧野の動植物に対する温かいまなざしを感じることができます。
牧野は函館に生まれ、幼くして上京。日本画を学び、その後は大正デモクラシーの自由な雰囲気の中で青春時代を過ごしました。1929(昭和4)年には京都に転居し、京都帝国大学理学部動物学教室の嘱託として約20年間にわたり学術的生物画の制作に専念しました。戦後は出版社の注目を集め、1949(昭和24)年には東京に拠点を移し挿絵画家として晩年まで旺盛な活躍をみせました。とりわけほぼ印刷時の大きさで描かれた『広辞苑』挿絵原画は極細の描線で正確さを失わず大胆な簡略化が施され高い評価を得ました。また、牧野の名声はアメリカの大学や博物館にも及び論文や図鑑に彼の挿絵が掲載されました。一方、それまでは日本画家の副業とみられていた動植物の挿絵制作を「生物生態画」といわれる独立した分野にまで高め、牧野はそのパイオニアとして知られるようになりました。
本展では、約1,200点の挿絵原画によって牧野の博物画の魅力を紹介します。私たちの身近な動植物をはじめ、さまざまな鳥類や哺乳類、昆虫類、魚介類、両生類、爬虫類、さらには絶滅動物まで、牧野四子吉の広範な博物学的世界をこの機会に存分にお楽しみください。

主催者
北海道立旭川美術館
朝日新聞社
休催日
毎週月曜日
観覧料
一般1000(750)円
高大生600(450)円
小中生400(300)円
()内は、10名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-asamu/
展覧会問合わせ先
TEL(0166)25-2577 FAX(0166)25-2539

会場情報

北海道立旭川美術館 ホッカイドウリツアサヒカワビジュツカン

Hokkaido Asahikawa Museum of Art

会場住所
〒070-0044
旭川市常磐公園内
ホームページ
https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/abj
更新日:2010年6月9日
登録日:1999年3月31日