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加賀百万石

文武の誉れ Honor of excellence in both the literary and military arts

歴史と継承

―History and succession of the wealthiest Daimyo in Kaga domain―

万葉集・土佐日記から、吉光・正宗まで

会場

石川県立美術館

Ishikawa Prefectural Museum of Art

会期

令和3年7月10日[土]-8月8日[日・祝]

展覧会概要

加賀百万石 文武の誉れ ブンブノホマレ 歴史と継承

Honor of excellence in both the literary and military arts ―History and succession of the wealthiest Daimyo in Kaga domain―

石川は古代から大陸や国内の先進的な文化との接点を持ち、独自の文化が醸成されてきた地です。この歴史を礎として、加賀藩祖・前田利家以来、文武二道を家風とした前田家による文化振興政策が展開されました。
前田家は百万石の財力を背景に、武力ではなく文化力によって幕府に対する主体性を巧みに保持しました。三代藩主・利常は京都の寛永文化を範として、名品の収集や名工の招聘により加賀文化の基盤を築き、五代藩主・綱紀の時代には、美術工芸のみならず、学術の振興と書物の体系的な収集により、加賀は「天下の書府」と称賛される知の拠点となりました。
また、利休の高弟でキリシタン大名だった高山右近が客将として26年間を過ごした上に、裏千家の祖・仙叟宗室が利常と綱紀に仕えたことにより、茶道文化も興隆し今日に至っています。明治維新後、前田家の文化政策は石川県が継承し、産業と教育の拠点が整備されました。同時に高い美意識を持った実業家が文化の担い手となり、百万石のブランドイメージ形成に寄与し、歴史と文化そして美術工芸が当地の魅力として確立されました。
本展は、文武に際立った加賀藩主・前田家所縁の刀剣、書籍、典籍などの国宝をはじめ、「百万石」の自負と気概のもとに、明治時代以降に石川県で収集された茶道美術の名品、そして高山右近ゆかりの地として、キリシタンの記憶を今日に伝える文化財もあわせて展示し、本県の文化的アイデンティティーを歴史と継承の観点から広く発信するものです。

主催者
石川県立美術館
協賛・協力等
後援/北國新聞社、NHK金沢放送局、北陸放送、石川テレビ放送、テレビ金沢、北陸朝日放送
令和3年度地域ゆかりの文化資産を活用した展覧会支援事業
文化庁
beyond2020
休催日
〈会期中無休〉
開催時間
午前9時30分 ~ 午後6時
[入場は午後5時30分まで]
観覧料
一般 1,000円(800円) 大学生 800円(600円)
*高校生以下無料 *2階コレクション展観覧料を含む
*( )内は65歳以上の方および20名以上の団体料金
*身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付添いの方1名は観覧無料
展覧会ホームページ
http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/exhibition/10324/

イベント情報

■記念講演会「財団設立100年に向けて―前田育徳会の挑戦(仮)」
日時:7月18日(日) 午後1時30分~午後3時
会場:石川県立美術館 ホール
講師:石田 寛人氏(公益財団法人 前田育徳会理事長) *聴講無料、申込不要

■土曜講座
①「加賀藩主・前田家の文武二道観」
②「加賀における高山右近とキリシタンの記憶」
日時:①7月17日(土)②7月31日(土)午後1時30分~午後3時
会場:石川県立美術館 講義室
講師:本展担当学芸員 村瀬 博春 *聴講無料、申込不要、

■子どもツアー(小・中学生対象)
日時:8月1日(日) 午前10時30分~午前11時
定員:20名 *午前10時より受付開始
集合場所:企画展展示室受付前 *参加無料(保護者2人目から要観覧料)

会場情報

石川県立美術館 イシカワケンリツビジュツカン

Ishikawa Prefectural Museum of Art

会場住所
〒920-0963
金沢市出羽町2-1
ホームページ
https://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/
更新日:2021年7月21日
登録日:2021年7月21日