ID:66725
開館20周年記念秋季特別企画展
Commemorating the 20th Anniversary of Hiroshige Museum of Art, Ena Autumn Special Exhibition
浮世絵木曽街道三種揃踏 Ukiyo-e Kisokaido 3 Editions
「豊国にかほ 国芳むしや 広重めいしょ」
当代きっての人気絵師たちによる三者三様の「木曽街道」をとくとご覧あれ。
会場
中山道広重美術館
Hiroshige Museum of Art, Ena
会期
前期:2021年10月1日(金)~10月31日(日)
中期:2021年11月3日(水・祝)~12月5日(日)
後期:2021年12月9日(木)~2022年1月16日(日)
会期変更
前期:2021年10月1日(金)~10月31日(日)
中期:2021年11月3日(水・祝)~12月5日(日)
後期:2021年12月9日(木)~2022年1月16日(日)
※8月23日(月)から9月30日(木)まで臨時休館
展覧会概要
開館20周年記念秋季特別企画展 浮世絵木曽街道三種揃踏 ウキヨエキソカイドウサンシュソロイブミ
Commemorating the 20th Anniversary of Hiroshige Museum of Art, Ena Autumn Special Exhibition Ukiyo-e Kisokaido 3 Editions
美人画の名手である喜多川歌麿や鳥文斎栄之、役者絵を得意とした東洲斎写楽や歌川豊国などの名が燦然と輝く寛政年間(1789-1801)。浮世絵の黄金期といわれる時代を経た後の19世紀は、葛飾北斎や菊川英山、渓斎英泉など個性豊かな絵師たちが活躍した、いわば浮世絵熟爛の時代です。しかし、当時の画壇を席巻したのは、歌川豊春を祖とする歌川派の絵師たちでした。歌川豊春(1735-1814)は、当時としては洗練された遠近構図を持つ浮絵の制作や、華やかな肉筆美人画を得意としました。また、歌川豊国(1769-1825)、同豊広(?~1830)という一門の双璧を成す二人の絵師を育てたことは、豊春の大きな功績の一つです。彼らは後に国貞(後の三代豊国)、国芳、広重という幕末を代表する3人の浮世絵師たちの師となります。
広重と国芳は同い年であり、同年に歌川の門を叩いた同期です。一方、三代豊国と国芳は兄弟弟子。若い頃から才能を発揮していた兄弟子の姿を、国芳はどのような思いで見つめていたのでしょうか。また、三代豊国と広重は一回りほど年が離れ、師も違いましたが、どうやら馬が合ったと見え、いくつもの合筆を残しています。さらに、弘化年間(1844-48)以降は3人による合作も複数企画されるなど、「三羽がらす」とも称された彼らの人気や話題性の高さがうかがえます。
常に新しいもの、面白いものを追求し、公権力に対する反骨精神を忘れなかった国芳。自然や人々の営みに寄り添い、風景画や花鳥画を浮世絵の一大ジャンルとして確立させた広重。人々の興味関心に対して常にアンテナを張り、江戸っ子に喜ばれる作品を生み出し続けた三代豊国。江戸時代後期の浮世絵界をけん引した彼らは、同じ流派に属する同志であり、人気を争うライバルでもありました。
さて、当時「豊国にかほ(似顔)国芳むしや(武者)広重めいしょ(名所)」とうたわれた3人は、それぞれの得意分野で木曽街道(中山道)をテーマとした揃物を手掛けています。当館では2018年に三代豊国「木曽六十九駅」を新規収蔵。広重・英泉「木曽海道六拾九次之内」、国芳「木曽街道六十九次之内」と合わせ、3種の木曽街道シリーズが揃いました。
2021年9月、中山道広重美術館は開館20周年を迎えます。今年の秋は「中山道」を冠する当館で、歌川派の人気絵師3人の手になる木曽街道作品の豪華揃い踏みをぜひお楽しみください。
- 主催者
- 恵那市、恵那市教育委員会、(公財)中山道広重美術館
- 協賛・協力等
- 協力:日本浮世絵博物館、メ~テレ(名古屋テレビ放送)
〈スポンサー〉
(株)銀の森コーポレーション、木曽路物産(株)、(株)サラダコスモ
※令和3年(2021)9.17まで有効。 - 休催日
- 月曜日(ただし9.20(月)を除く) ※9.21(火)、24(金)、11.4(木)、24(水)は祝翌日のため、9.27(月)~29(水)、11.1(月)~2(火)は展示替えのため休館。
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- (入館は午後4時30分まで)
- 観覧料
- 大人/820円(660円)
- ( )内は20名以上の団体料金 ※常設展示はありません。
▲18歳以下の方、障がい者手帳をお持ちの本人と付き添いの方1名は無料。
毎週金曜日は観覧無料 フリーフライデー
★セット割(前・中・後期1回ずつ観覧できます)3期分まとめてお得!
大人1,500円 ※来館時に受付でお買い求めください。
★リピーター割
上記特別企画展期間中に限り、半券の提示で2回目以降は団体料金でご覧いただけます! 受付で半券をご提示ください。 - 展示替え情報
- ◎前・中・後期全作品入れ替え
- 展覧会ホームページ
- https://hiroshige-ena.jp/exhibitions/20210826
イベント情報
※イベント内容等は変更となる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
●学芸員による作品ガイド
日程:前期 9.5(日)、中期 10.3(日)、後期 11.7(日) 各日午前10時30分~ (40分程度)
場所:展示室1、2(1、2F)
[Museum Shop News] ミュージアムショップからのお知らせ
開館20周年記念図録
「浮世絵木曽街道3種揃踏」完成!
秋季特別企画展「浮世絵木曽街道三種揃踏」開催に合わせた当館オリジナル図録が完成しました!広重・英泉、国芳、三代豊国が描いた中山道の揃物3種を全て掲載。同じ宿場を描いた3図を見開きで掲載し、それぞれの作品を一目で比較できるようにしました。また、各図版ごとに日本語・英語の解説が付いています。当館ミュージアムショップ、またウェブミュージアムショップで販売予定です。他ではなかなかお目にかかれない、当館ならではの図録です。この機会にぜひお求めください。
オリジナル図録
「浮世絵木曽街道三種揃踏」 275x220mm
宿場ごとに3図を見開きで配置。各図に解説(日・英)付き 176頁 2,800円(税込)
またリニューアルした新柄のオリジナルクリアファイルも販売します!オリジナルグッズはホームページのウェブミュージアムショップでも販売予定です。ぜひチェックしてみてください。
オリジナルクリアファイル 各330円(税込)
連続講座について 2021.10-12
■中山道広重美術館開館20周年記念 令和3年度連続講座秋季日程開講
「浮世絵×広重 ―広重の画業とその周辺―」
10.9(土)から、連続講座の秋季日程が始まります。第4回、第5回は秋の特別企画展の内容にも関連するテーマですので、ぜひ展覧会と合わせてご聴講ください。また、最終回には広重の手掛けた肉筆画についてお話しいただきます。
<講座日程・内容>
秋季講座
<第4回> 10.9(土)
菅原 真弓 氏(大阪市立大学大学院文学研究科教授) 「広重描く中山道の旅」
<第5回> 11.6(土)
渡邉 晃 氏(太田記念美術館上席学芸員) 「広重と国貞」
<第6回> 12.4(土)
長井 裕子 氏(那珂川町馬頭広重美術館課長補佐/主任学芸員) 「広重と肉筆画」
※日程・内容等を変更する場合がございます。
▲当日空席が発生した場合は、1回500円(観覧料別)で単独受講も可能です。詳しくは美術館までお問い合わせください。
●場所:中山道広重美術館講座室(3F)
●時間:各回午後1時30分~3時30分(質疑応答を含む)(予定)
会場情報
中山道広重美術館 ナカセンドウヒロシゲビジュツカン
Hiroshige Museum of Art, Ena
- 会場住所
-
〒509-7201
恵那市大井町176-1 - ホームページ
- https://hiroshige-ena.jp/
登録日:2021年3月3日