ID:65312

収蔵企画展

風を聴き、水と暮らす

― 渡辺崋山《風竹図》 のメッセージとともに ―

会場

佐野市立吉澤記念美術館

YOSHIZAWA MEMORIAL MUSEUM OF ART,SANO

会期

2020年6月2日(火)~7月5日(日)

会期変更

新型コロナウィルス感染対策のため、会期変更・催事中止となりました。
今後の開館状況は、ご来館前に当館HP・電話にてご確認ください。

展覧会概要

収蔵企画展 風を聴き、水と暮らす カゼヲキキ、ミズトクラス ― 渡辺崋山《風竹図》 のメッセージとともに ―

佐野(安蘇郡)を含む両毛地域は、渡良瀬川および支流の恵みと水運で栄えました。万葉集に登場する「安蘇の河原(秋山川か)」をはじめ、阿曽沼や菊沢川などの佐野の水の情景が和歌・漢詩に詠まれてきました。本展では、水と共にある風景を描いた作品を、佐野ゆかりの文学作品と共にご紹介します。
また、当地の旧家・吉澤家に伝わった渡辺崋山《風竹図》を修復後初公開します。崋山は渡良瀬沿岸の足利の田畑の豊かさを羨むように記述し、天保飢僅後には吉澤松堂のために描いた《風竹図》に、「竹の葉音にさえ民の苦しみを想う」という内容の詩を書き添えました。明治期に吉澤家は、この画を刻んだ巨大な碑を建てましたが、その銘文を撰した地元文人・森鴎村は、足尾鉱毒が渡良瀬頼川流域に深刻な被害もたらす様子を漢詩「鉱毒歌」にうたい、住民救済に奔走した田中正造に深い共感を示しています。
佐野を含む広い地域は、昨秋台風による水の被害を受けました。災害からの復興を祈りつつ、この地が長い歴史の中で受けた水の「恵みと災い」を振り返ります。ふるさと・佐野の良さを改めて見直す機会となれば幸いです。

休催日
毎週月曜
開催時間
午前9時30分 ~ 午後5時
観覧料
一般520円(470円)
()内は20名以上の団体料金
※大学生以下・障害者手帳等をお持ちの方観覧無料(学生証・障害者手帳をご提示ください)
展覧会ホームページ
https://www.city.sano.lg.jp/sp/yoshizawakinembijutsukan/2/1_1/14727.html

イベント情報

【中止】願いを石に刻んで伝える―展示解説・吉澤氏家世碑見学会―
学芸員による展示の見どころ解説と《風竹図》が刻まれた碑の見学会です。
日時: 6月6日(土)、7月4日(土) 午後1時~午後2時(展示室30分・屋外30分)
会場:美術館展示室集合
定員:20名(当日先着順、要当日の観覧券)
協力:まちづくり葛生株式会社

【中止】フレスコ壁画見学会
美術館・近隣施設のフレスコ壁画をめぐります。
日時: 6月13日(土) 午前11時~12時
講師: 福島恒久氏(葛生伝承館壁画制作者)
場所: 美術館集合 ※参加無料、申込不要

【中止】作品鑑賞会 ~当館学芸員とご一緒に~
日時: 6月13日(土) 午後2時~3時
講師: 当館学芸員
申込等: 申込不要、県民の日無料
場所: 美術館展示室

会場情報

佐野市立吉澤記念美術館 サノシリツヨシザワキネンビジュツカン

YOSHIZAWA MEMORIAL MUSEUM OF ART,SANO

会場住所
〒327-0501
佐野市葛生東1-14-30
ホームページ
https://www.city.sano.lg.jp/sp/yoshizawakinembijutsukan/
更新日:2020年9月9日
登録日:2020年9月9日