ID:65258
企画展
博学多才
池田宗政の学びとその生涯
会場
林原美術館
Hayashibara Museum of Art
会期
令和2年9月19日(土)▶11月23日(月・祝)
展覧会概要
企画展 博学多才 ハクガクタサイ 池田宗政の学びとその生涯
四代岡山藩主池田宗政(1727~64)は、幼い頃から画を能くし、書や和歌に優れたほか、聡明で仁徳のある藩主として知られています。宝暦14年(1764)に病死したため治世はわずか12年でしたが、宝暦2年(1752)に父継政の跡を継いでからは、初代岡山藩主の光政が開学した藩学校や閑谷学校の運営を継続し、岡山の地に根ざした池田家の偉業を継承しています。さらに二代藩主綱政の命で造営された御後園(現、岡山後楽園)の庭園や菜園の管理に努めるなど、大名庭園としての景観も守り伝えています。また藩政に尽力する一方で、書や和歌、画業にも励んでおり、学ぶことに対して実直に向き合ってきた宗政の姿勢を感じる資料が多数伝わっています。
本展では、まず、池田家の祖や歴代藩主の画像を描いた「縄武像」、曾祖父の光政、祖父綱政、父継政に関係する資料や宗政が書いた系図など、池田家の歴史を辿る資料をご紹介します。そして、宗政が取り組んだ学びとして、幼少期に習った「いろは」字、7歳の時に描いた鳩図をはじめ、人物や花鳥画、漢詩、和歌など初公開を含む資料をご覧いただきます。あわせて、宗政の正室で、六代筑前福岡藩主黒田継高の長女藤子(宝源院)自作の能楽資料や宗政の嫡男で五代藩主治政に関する資料など、それぞれの学びや多彩な嗜みについて展観いたします。
さらに、岡山後楽園延養亭復元60周年記念事業として、江戸時代に藩主の居間として使われていた延養亭で、当館所蔵の実物資料をもとに再現した「脇息」と「茵(しとね)」(敷物)が公開されております。これに伴い、当館では再現の際に参考とした池田家伝来の「脇息」と「茵」のほか、藩主の生活を伝える手回りの道具を展示いたします。
本展を通じて、祖先の業を敬い、自身の学びを深めてきた宗政の生涯と藩主の日常をご覧いただけましたら幸いです。
- 主催者
- 林原美術館
- 協賛・協力等
- 後援|岡山県郷土文化財団
山陽新聞社 RSK山陽放送
協力|岡山後楽園
beyond2020 - 休催日
- 月曜日休館(祝日等休日の場合は翌日)
- 開催時間
- 10時 ~ 17時
- (入館受付は16時30分まで)
- 観覧料
- 一般500円 高校生300円 小・中学生無料
- ◎友の会会員、学校メンバーズ加入団体、障がい者手帳提示の方・付添者▶無料
◎団体(20名様以上)、シルバーカード提示の方▶2割引 - 展覧会ホームページ
- http://www.hayashibara-museumofart.jp/data/562/exhibition_tpl/
イベント情報
【ギャラリートーク】
会期中の土曜日14時から(約30分)学芸員によるギャラリートークを行います。
【関西大学・林原美術館 公開講座】
「池田綱政の文事―艶書合(えんしょあわせ)の世界―」
10/18(日) 13時30分~15時
当館では関西大学との共同研究により、岡山藩主池田家ゆかりの和歌や書に関する資料の調査を進めております。本講座は、それらの調査・研究によって得られた新たな知見や資料の重要性など、専門の先生方に解説いただく公開講座となっております。
講師|山本登朗 氏(関西大学名誉教授)
場所|林原美術館内ロビー
定員|50名(要予約)
参加費|不要(入館料別途・2割引)
【コンサート】
「チェロ名曲の愉しみ―バッハとラフマニノフ」
10/24(土) 開場|18時 開演|18時半
毎年ご好評を頂いております三船文彰氏のチェロコンサート。今年はピアノ奏者の三好朝香氏が加わり、チェロとピアノのデュオによる美しいハーモニーを展示品とともにお楽しみいただきます。
出演|<チェロ>三船文彰 氏 <ピアノ>三好朝香 氏
場所|林原美術館展示室内 特設ステージ
定員|70名(要予約)
参加費|2,600円(入館料別途・2割引)
【特別講座】「池田宗政とその生涯」
11/1(日) 13時30分~15時
開催中の企画展「博学多才―池田宗政の学びとその生涯―」に合わせ、より理解を深めていただく講座として、岡山藩における教育の振興に努めるより聡明な藩主として知られる、四代岡山藩主池田宗政についてお話をいただきます。
講師|神原邦男 氏(元川崎医療福祉大学教授)
場所|林原美術館内ロビー
定員|60名(要予約)
参加費|友の会会員500円、一般600円(入館料別途・2割引)
【お茶会】「しぐれ茶会」
11/15(日) 10時~16時45分(お茶席最終受付15時25分)
毎年ご好評を頂いております「お茶会」のご案内です。炉もすでに開かれ、冬の到来を告げる時雨が降るころ。茶室「竹明庵」にて季節にちなんだ道具組で皆さまをお迎えいたします。晩秋から初冬へと季節が移ろうひと時を、ゆったりとお過ごしください。
場所|林原美術館内 茶室「竹明庵」
亭主|石田宗祥 氏(速水流)
定員|80名(要予約)
参加費|1,200円(入館料別途・2割引)
開催予定のイベントについて、新型コロナウイルス感染等の状況により、開催内容の変更、延期もしくは中止となる場合がございますので、事前に当館ホームページ等でご確認をお願いいたします。
会場情報
林原美術館 ハヤシバラビジュツカン
Hayashibara Museum of Art
- 会場住所
-
〒700-0823
岡山市北区丸の内2-7-15 - ホームページ
- https://www.hayashibara-museumofart.jp/
登録日:2020年9月2日