ID:65030
延喜式 縫殿寮
古代の紫 染色再現実験展
科学研究費助成事業(課題番号:17K03220)
古代紫染実験チーム 代表 大手前大学 メディア芸術学部 いまふく ふみよ
平安時代の文献 延喜式に記載されているのは分量のみあらゆる可能性を実験し、当時の色を追求する実験研究
深紫綾一疋,【綿紬、絲紬。東絁亦同。】
紫草卅斤,酢二升,灰ニ石,薪三百六十斤。
紫草州斤は絶滅危倶種の紫草を栽培し、収穫した根 乾燥させて18kg
媒染剤に使用する灰二石は生木の棒約1tを燃やして灰にする
絹糸は新小石丸を使用し、延喜式にある巾、長さ、重量を合わせた生地
会場
ギャラリーギャラリー
会期
2020・7・21[Tue]~7・29[Wed]
展覧会概要
延喜式 縫殿寮 古代の紫 染色再現実験展 コダイノムラサキ センショクサイゲンジッケンテン 科学研究費助成事業(課題番号:17K03220)
古代紫染実験チーム 代表 大手前大学 メディア芸術学部 いまふく ふみよ
紫(ムラサキ)は古代日本でもっとも尊貴な色とされていました。しかし、具体的にどのような作業で染め、その美しい色を造り出したのか、実態は謎に包まれています。平安時代の「延喜式」などから紫根(シコン)を染料として、媒染剤に灰などの材料を使って染色されたことが知られています。ただし、必要な材料の量や灰の種類など詳しいことはわかっていません。
大手前大学で染色教育を担当する今福を中心に、考古学歴史学を専門とする教員が異色のコラボによる研究チームを結成して、この問題に挑戦しました。多くの方々の支援を得て、日本原産の紫根を入手するところから始め、条件をさまざまに変えて、何度も染色実験を試みました。古代日本の紫染めをデータによって再現することをめざしています。試行錯誤を繰り返す過程で、古代の人々は、想像していた以上に大量の材料を使用し、多くの手間をかけ、高度な技術を駆使して染色を行なっていたことが身をもって理解できるようになってきました。
この展示会では、そうした実験の成果と染め上げた深い紫色の作品にふれていただきたいと思います。古代の人々が紫染めにかけた工夫や労力、情熱の一端を感じ取っていただければ幸いです。 古代業染実験チーム一同
会場情報
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- 会場住所
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〒600-8018
京都市下京区河原町四条下ル東側・寿ビル5F - ホームページ
- https://gallery-gallery.com/
登録日:2020年8月5日