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ECHO/回向(えこう) 第Ⅱ期

野村佐紀子写真展“GO WEST”

会場

碧南市藤井達吉現代美術館

HEKINAN CITY TATSUKICHI FUJII MUSEUM OF CONTEMPORARY ART

会期

2019.12/21[土]―2020.2/24[月・祝]

展覧会概要

ECHO/回向(えこう) 第Ⅱ期 野村佐紀子写真展“GO WEST” ノムラサキコシャシンテン“GO WEST”

碧南市藤井達吉現代美術館は、2020年2月24日[月・祝]をもって長期の休館に入ります。施設の増築・改修工事を行なった後、2021年秋にリニューアルオープンする予定です。
そのため当館は、今秋から休館までの間、「ECHO/回向」の名のもと、これまでの活動を振り返る事業を実施します。後期にあたる第Ⅱ期は、「人のかたち」の面白さ、不思議さを伝える所蔵品を展示するとともに、2015年に片山照子、繁両氏からお預かりしたご寄贈品の中から代表的な作品を紹介します。また、これまでの展覧会を締めくくる企画展として、新進気鋭の写真家・野村佐紀子(1967-)の美術館で最初となる個展を開催します。日常の陰にある死を意識させるその表現の深さと美しさを、会場でご確認いただければ幸いです。タイトルの「ECHO」は「こだま」のことです。また、「回向(えこう)」は僧侶や自分自身が修得した善根の功徳を他に回し向けることを意味する仏教用語です。当館の取組みが、こだまのように広がり、やがて何かのかたちで戻ってくることを願って付けました。願わくは休館中も皆様からご意見・ご提言を賜り、2021年秋に再び良き船出をしたいと考えています。今後も引き続き、碧南市藤井達吉現代美術館をご支援ください。

野村佐紀子(1967- )は、人物や男性ヌードなどを撮影した、静謐な表現で知られる新進気鋭の写真家です。漆黒のモノトーンの色彩を基調とする中、近年は夜と朝のあわいを想像させる作品や、寝室に横たわるモデルの肢体によって、死と隣り合う人の生の儚さを暗示する写真などが発表されています。野村の作品の魅力は、深度ある写真表現を通して人間と愛の本質を静かに伝える点にあるといえます。
本展のタイトル“GO WEST”は、野村の写真に導かれ、西へと旅する展覧会の構成を伝えるものです。会場では、故郷・山口を起点に、台湾、中国・ハルピン、インド、パリ、スペイン・グラナダなど、旅先で撮影された写真や、展覧会のために準備された新作を巡っていただきます。
野村の写真は、闇の奥に、言葉も音も届かない遠い世界を想像させるという特徴を持っています。眼を閉じて感覚を研ぎ澄まし、彼方の見えない光に想いを馳せること。そのような意識の中の旅が、人生を振り返るために必要になることがあります。本展の会場で野村佐紀子の写真と向き合い、今、此処にある私たちの生の実相について再考いただければ幸いです。

主催者
碧南市藤井達吉現代美術館 碧南市 碧南市教育委員会
協賛・協力等
協力= NHK プラネット中部
AKIO NAGASAWA GALLERY artspace AM
the amana collection/株式会社アマナ 九州産業大学美術館 写真弘社 女子美術大学
親鷲仏教センター 名古屋ビジュアルアーツ B GALLERY
休催日
月曜日(ただし12/29―2020.1/3は臨時休館、2020.1/13、2/24[月・祝]は開館し、1/14[火]に休館)
開催時間
10時 ~ 18時
(入場は17時30分まで)
観覧料
無料
展覧会ホームページ
http://www.city.hekinan.lg.jp/museum/event_guide/kikakuten/sakikonomura.html

イベント情報

●展示
「これまでのポスター」
企画展のポスターを通して、当館の歩みを振り返っていただきます。
2020.2/24[月・祝]まで。

●ワークショップ
「Let's Make A Drifting Secret Cabin!!」
拾い集めたもので旅する秘密基地の模型をつくろう!!
講師:占部史人(アーティスト)
日時:2020. 1/12[日] 10時~16時
対象:小学3年生以上(定員12名/先着順)
集合:美術館地下1階創作室
(参加無料)
持ち物:いらなくなったおもちゃや人形、古い本

「てらまちで撮る写真」
美術館周辺のてらまちを歩き、気になった景色や人を撮影します。
講師:大長悠子(当館学芸員)
日時:2020. 2/1[土] 14時~16時
対象:小学生以上(定員 12名/先着順)
集合:美術館地下1階創
作室(参加無料)

「本を直そう」
ご自宅にある壊れた本を心地よく使用できるように直します。
講師:安藤里恵(当館保存修復担当学芸員)
日時:2020.2/8[土] 10時~12時
会場:美術館地下1階創作室
対象:小学生以上(定員6名・小学生は保護者同伴/先着順)
集合:美術館地下1階創作室(参加無料)
持ち物:壊れた本(2冊程度)、汚れてもよい服もしくは前掛け
*お申し込みの際に本の種類、どのような状態か(表紙と本文が外れている、頁が破れている等)を簡単にお知らせください。
* 1960年以前に出版された古書や希少・貴重本はご違慮ください。

「碧南 やって美りん!」
自分で撮った写真でオリジナルの写真集をつくってみませんか。写真集は市内で展示する予定です。
講師:野村佐紀子氏(写真家)→渡辺英司氏(アーティスト)
日時:①写真撮影、プリント2020.2/23[日]10時~15時
②本づくり2/24[月・祝] 10時~12時
③講評会 同日 13時から30分ほど
対象:小学生以上(定員15名/先着順)

*ワークショップはいずれも、2019. 12/5[木] 10時より電話にて受付を始め、定員になり次第締め切ります。

◎最終日のイベント
●レクチャー
「当館のこれまでの活動と今後の展望」
講師:木本文平(当館館長)
日時:2020.2/24[月・祝] 16時~17時
会場:美術館1階

●コンサート
「音の行方―密やかな革新」
国内外で精力的に活動する気鋭のサクソフォン奏者・磯貝充希が野村佐紀子の写真にインスピレーションを得た新境地となる演奏を試みます。
出演:磯貝充希(サクソフォン奏者)
日時:2020. 2/24[月・祝] ①11時~11時30分、②17時~17時30分
会場:美術館内

*レクチャー、コンサートとも、2019. 12/5[木] 10時より電話にて受付を始め、定員(100名)になり次第締め切ります。

●レクチャー
「清沢満之の信と知をめぐって」
野村佐紀子が碧南で取材した宗教哲学者・清沢満之(1863-1903)の人と思想についてお話しいただきます。
講師:長谷川琢哉(親鷲仏教センター研究員)
日時:12/21 [土] 14時~15時30分
*レクチャーは、2019. 12/5 [木] 10時より電話にて受付を始め、定員(60名)になり次第締め切ります。

●アーティスト ・トーク
展覧会や出品作について語っていただきます。
講師:野村佐紀子 (写真家)
日時:12/22 [日] 14時から約30分。
*予約不要。2階ロビーにお集まりください。

●ギャラリートーク
学芸員が展覧会について分かりやすく解説します。
案内:北川智昭(当館特任学芸員)
日時:12/24 [火] 2020.1/13 [月・祝]、2/15 [土] 14時から約30分
*予約不要。2階ロビーにお集まりください。

会場情報

碧南市藤井達吉現代美術館 ヘキナンシ フジイタツキチ ゲンダイ ビジュツカン

HEKINAN CITY TATSUKICHI FUJII MUSEUM OF CONTEMPORARY ART

会場住所
〒447-0847
碧南市音羽町1-1
ホームページ
https://www.city.hekinan.lg.jp/museum/
更新日:2019年12月18日
登録日:2019年12月18日