ID:6274

国宝 松林図屏風

桃山の巨匠・等伯の代表作3年ぶりの公開

会場

東京国立博物館

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

会期

2003年9月23日(火) ~ 2003年11月3日(月)

展覧会概要

国宝 松林図屏風 コクホウ ショウリンズビョウブ 桃山の巨匠・等伯の代表作3年ぶりの公開

長谷川等伯[はせがわとうはく](1539~1610)は、狩野永徳[かのうえいとく](1543~1590)とならび桃山画壇の巨匠として知られています。東京国立博物館所蔵の「松林図屏風」は、日本人に最も好まれる山水画ともいわれ、近年では海外でも名品として注目を集めており、等伯の代表作というだけでなく、日本の水墨画史上の最高傑作といっても過言ではありません。墨の濃淡が光の強弱をあらわし、靄に包まれ、あらわれ消える静寂な松林の風情をみごとに再現しています。荒々しい筆使いで四つのグループに描き分けられた松林は、風が木々の間を通り抜けるように配置されています。そして靄の晴れ間からは雪山がのぞき、晩秋の冷たい空気を感じさせます。等伯は、京都・大徳寺に伝わる国宝「観音猿鶴図(かんのんえんかくず)」などから南宋時代の画僧・牧谿(もっけい)の筆法を直接的に学びました。等伯は、こうした中国渡来の筆法を用いながら、やまと絵の伝統的なモチーフである松の林を詩情豊かに描きあげたのです。「松林図」は日本的な水墨画の最初の作品ともいえるでしょう。

休催日
月曜日(祝日の場合は翌日)
観覧料
一般 420円(210円)
大学生 130円(70円)
※高校生以下、満65歳以上の方の本展示および平常展覧会は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者とその介護者1名は無料
展覧会ホームページ
http://www.tnm.jp/
展覧会問合わせ先
03-5777-8600(ハローダイヤル)

会場情報

東京国立博物館 トウキヨウコクリツハクブツカン[ウエノコウエン]

TOKYO NATIONAL MUSEUM (UENO PARK)

会場住所
〒110-8712
台東区上野公園13-9
ホームページ
https://www.tnm.jp
問い合わせ先
03-5777-8600 (ハローダイヤル)
更新日:2010年10月8日
登録日:1999年3月31日