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第21回亀倉雄策賞受賞記念 色部義昭展「目印と矢印」 JAGDA新人賞展2019 赤沼夏希・岡崎智弘・小林一毅

会場

新潟県立近代美術館 2F ギャラリー

THE NIIGATA PREFECTURAL MUSEUM OF MODERN ART

会期

2019年10月26日(土)-11月4日(月/祝)

展覧会概要

第21回亀倉雄策賞受賞記念 色部義昭展「目印と矢印」 JAGDA新人賞展2019 赤沼夏希・岡崎智弘・小林一毅 ダイ21カイカメクラユウサクショウジュショウキネン イロベヨシアキテン「メジルシトヤジルシ」 JAGDAシンジンショウテン2019 アカヌマナツキ・オカザキトモヒロ・コバヤシイッキ

第21回亀倉雄策賞受賞記念 色部義昭展「目印と矢印」
「亀倉雄策」とは時折り一方的な接点がある。日本デザインセンター50周年史のデザインを担当したときに、創立当時を知るOBから創立メンバーであった亀倉のエピソードを聞く機会があった。数年前、雑誌『Pen』のグラフィックデザイン特集で亀倉について語る機会があり、以前に読んだ著書『離陸 着陸』を読み返しながら、数多くの名作を残したデザイナーとしての側面だけでなく、行動派としての側面を知ることになった。最近では、JAGDA広報委員会の活動の中で、亀倉がJAGDA創立当初に会員を募るために書いた、様々な熱い書面を目にして心動かされた。そうした中で、一貫してグラフィックデザイナーという職能を社会に開いていくために行動し続けた情熱的な姿が強く印象に残り、いつか自分も亀倉の意思を少しでも継承できるようなデザイナーになりたいと思うようになった。
今回の受賞作品となった「Osaka Metro」のCI計画は、対象が国際的な大都市を支えるインフラであることから、初めて訪れる人にも明快に機能する目印であることが求められた。一方で、一つの目印が街中に展開される量について想像し、都市の風景を形成する環境デザインの要件とも捉えることにした。角度を変えると大阪の頭文字 “O” になる立体的なロゴ “M” は、“Osaka” の “Metro” というテーマでしか実現し得ない、特殊な造形で応えたいという思いから生まれたアイデアである。列車内や駅構内のスクリーンに流すためのモーションロゴを作ったのは、公共的なデザインに対して多くの説明が求められる時代にあって、できるだけ言葉を介さずにビジュアルのみでデザインをわかりやすく説いていく試みでもあった。その成果かどうかはっきりはわからないが、知りうる情報の限りにおいて、概ね好意的に受け入れていただけたと思っている。
社会との接点を大きく感じ、手応えも感じられたプロジェクトであったが、それに対して嬉しい受賞の知らせがついてきた。この新しい「亀倉雄策」との接点に喜びを噛み締めながら、今後も自分なりにグラフィックデザイナーの職能を追求し続けていきたいと思う。 色部義昭

主催者
長岡造形大学 新潟県立近代美術館 公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会
協賛・協力等
協力:山田写真製版所 クリエイションギャラリーG8 亀倉雄策賞事務局 公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会新潟地区(JAGDA 新潟)
休催日
10月28日(月)
開催時間
9時 ~ 17時
観覧料
無料

イベント情報

開催記念講演 : 2019年10月26日(土) 新潟県立近代美術館 講堂 (定員165名/参加費無料/申込不要/各講演30分前より開場)
11時から12時 赤沼夏希・岡崎智弘・小林一毅(JAGDA 新人賞受賞者)
*12時より 新人賞展会場にて受賞者によるギャラリーツアーあり (約30分)
14時から15時30分 色部義昭(亀倉雄策賞受賞者)

会場情報

新潟県立近代美術館 ニイガタケンリツキンダイビジュツカン

THE NIIGATA PREFECTURAL MUSEUM OF MODERN ART

会場住所
〒940-2083
長岡市千秋3-278-14
ホームページ
https://kinbi.pref.niigata.lg.jp/
更新日:2019年8月7日
登録日:2019年8月7日