ID:6034
不折・秀畝と伊那谷の美術展
会場
長野県伊那文化会館
Nagano prefectural Ina Bunka Kaikan(Culture Hall)
会期
2003年7月12日(土) ~ 2003年8月17日(日)
展覧会概要
不折・秀畝と伊那谷の美術展 フセツ・シュウホトイナタニノビジュツテン
中村不折(1866~1943)と池上秀畝(1874~1944)。二人は伊那谷を代表する洋画家と日本画家です。本展では、この不折と秀畝を軸として、伊那谷の風景画や郷土作家の秀作を展観いたします。
不折は江戸京橋に生まれ、満4歳で母の郷里高遠に移住。明治21年(1888)上京して、不同舎の小山正太郎に学びます。明治34年(1901)渡欧。翌年よりアカデミー・ジュリアンにてジャン=ポール・ローランスに師事します。明治38年(1905)帰国。挿絵に従事しながら太平洋画会で活躍しました。初回から文展の審査員もつとめています。中国の故事逸話を題材とした歴史画に優れ、書道も研究し、独創的な作品を残しています。
秀畝は高遠町生まれ。満15歳で上京し、日本美術協会の幹部だった荒木寛畝に入門して、日本美術協会展や同系列の日本画会展等に出品しながら、文展、帝展でも活躍、受賞を重ねています。菱田春草や横山大観らの日本美術院の面々を新派とすると、旧派に属した秀畝ですが、西欧の客観的な自然描写を日本画に巧みに取り入れ、華やかで優れた花鳥画を数多く残し、雄大な風景画も得意としました。
その他にも、現在の飯田市に生まれ、プロレタリア美術運動に参加し、後に一水会で活躍した洋画家、須山計一(1905~1975)、また、現在の辰野町に生まれ、二科会、二紀会で日本的な油彩画を探究した中川紀元(1892~1972)や、現在も日展で活躍する日本画家仲村進(1929~)、創画会で実力を発揮する日本画家滝沢具幸(1941~)など、長野県信濃美術館の所蔵品を核として、県内にある秀作も加え、幅広くお楽しみいただきます。
- 主催者
- 長野県、長野県教育委員会、長野県信濃美術館、長野県伊那文化会館
- 休催日
- 月曜日・祝日の翌日
- 観覧料
- 一般 500(400)円
高大生 250(200)円
小中生 120(100)円
※( )内は割引料金および20名以上の団体料金
※一般のみ前売り券300円
※授業の一環としての小中高生の鑑賞は無料 - 展覧会ホームページ
- http://www.inabun.or.jp/
- 展覧会問合わせ先
- TEL.0265-73-8822 FAX.0265-73-8599
会場情報
長野県伊那文化会館 ナガノケンイナブンカカイカン
Nagano prefectural Ina Bunka Kaikan(Culture Hall)
- 会場住所
-
〒396-0026
伊那市西町5776(春日公園内)
登録日:2002年4月4日