ID:59751
現代美術レジデンスプログラム
中村裕太|日本ラインの石、岐阜チョウの道 Japan Rhine Stone, Luehdorfia japonica Line
会場
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・美術工芸展示室、自然観察の森
Minokamo City Museum
会期
2018年(平成30年)9月22日(土曜日)~10月28日(日曜日)
展覧会概要
現代美術レジデンスプログラム 中村裕太|日本ラインの石、岐阜チョウの道 ナカムラユウタ| ニホンラインノイシ、ギフチョウノミチ
Japan Rhine Stone, Luehdorfia japonica Line
美濃加茂市民ミュージアムでは毎年「芸術と自然」をテーマに、現代美術家によるレジデンスプログラムを開催しています。今年度は京都在住の美術家・中村裕太(1983-)を紹介します。中村は、日本各地から陶片を拾い集め、その土地の文化や風習を読み解く《日本陶片地図》(2012-)を制作し、「あいちトリエンナーレ2016」をはじめとする国内外の国際展で作品を発表しています。また、2017年に名古屋市東山植物園で開催された「タイル植物園|熱帯植物の観察術」では、本草学をはじめとした日本の博物学の黎明期へとその関心を広げています。
本展では、この土地にまつわる2つのストーリーラインが設定されています。ひとつは、1913年に地理学者の志賀(しが)重昴(しげたか)(1863-1927)が木曽川に来訪し、「木曽川岸、犬山は全く(ドイツの)ラインの風景そのままなり」と手紙に記したことをきっかけに「日本ライン」と呼称されたこと、もうひとつは1883年に昆虫学者の名和(なわ)靖(やすし)(1857-1926)が下呂市金山町で新種のチョウを発見し、後に「岐阜蝶」と命名されたことです。この2つのエピソードを手がかりに、木曽川流域で「石」と「チョウ」を観察することから制作を始めました。
中村は、自らの手で集めた物品や資料を探究しようとする視点と、石やチョウが見ている世界を想像しようとする視点を持ち合わせています。そうした視点をもとに木曽川の自然や暮らしを所蔵資料とともに再構成しようとする制作方法は、博物館という装置に新たな視座を与える試みでもあります。作家の足跡を辿るように、展示室から森のなかへと道のりが続いていきます。
- 主催者
- 美濃加茂市民ミュージアム
- 協賛・協力等
- 助成:公益財団法人せきしん地域振興協力基金
- 休催日
- 月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)
- 開催時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/tenrankai/30/2018_08.cfm
イベント情報
●ミュージアムトーク「チョウのように舞う」
内容: ゲストに小説家の福永信さん(2015年、第5回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞)をお迎えし、〈美濃加茂での足跡をたどるスライドトーク〉、〈展示空間でのギャラリートーク〉、〈1日だけの《日本陶片地図》のコレクショントーク〉、〈自然観察の森でのアフタートーク〉という4部構成でお届けします。
期日:2018年(平成30年)9月23日(日)
時間:午後1時~4時30分
出演:福永信、中村裕太
会場:美濃加茂市民ミュージアム 緑のホール、企画展示室・美術工芸展示室、研修室、自然観察の森
参加料:無料(申込不要/出入り自由)
●バスツアー「石のように転がる」
内容:木曽川や飛騨川から流れついた川石は、河原から拾い上げられ、石垣や石碑、漬物石などに転用されてきました。川石からみえる美濃加茂の暮らしぶりをかつての日本ライン下りのコースに沿って、バスで巡っていきます。
期日:2018年(平成30年)10月13日(土)
時間:午後1時~4時30分
出演:中村裕太
集合場所:みのかも文化の森 エントランスホール
参加料:無料(事前申込制)
定員:20名
申し込み方法:事前申込 2018年9月11日(火)~26日(水)必着
はがき(住所、氏名、電話番号、希望講座を記入)、ご来館、文化の森ホームページ講座申込専用フォームのいずれかの方法でお申し込み下さい。電話、FAXによる受付は行いません。応募者多数の場合は抽選となります。
会場情報
美濃加茂市民ミュージアム ミノカモシミンミュージアム
Minokamo City Museum
- 会場住所
-
〒505-0004
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1 - ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
登録日:2018年12月4日