ID:59728
受贈記念
日本画家・福田眉仙とその周辺 BISEN FUKUDA
会場
西宮市大谷記念美術館
OTANI MEMORIAL ART MUSEUM,NISHINOMIYA CITY
会期
2019年1月3日|木|―2月11日|月・祝|
展覧会概要
受贈記念 日本画家・福田眉仙とその周辺 ニホンガカ・フクダビセントソノシュウヘン
BISEN FUKUDA
福田眉仙(ふくだ・びせん)は1875(明治8)年、現在の兵庫県相生市に生まれ、幼い頃から絵に親しみました。久保田米僊による日清戦争報道画に感激した眉仙は、1894(明治27)年に上京して米遷に師事し、麦僊(ばくせん)と号します。1897(明治30)年米僊の推薦で橋本雅邦に師事、翌年の日本美術院創立にも参加し、以後日本美術院で研鑽を積み、岡倉天心の影響を強く受けます。
天心の勧めで中国大陸に渡ったのは1909(明治42)年のことで、峨眉山をはじめ各地を訪れては写生を行い、1911(明治44)年に帰国します。このときに描き溜めたスケッチを元に『支那大観』を刊行、《支那三十図巻》の制作や、『支那三十画巻』の刊行への足掛かりとなります。また深く感銘を受けた峨眉山にちなんで、画号を眉仙と改めたことからも、この中国旅行がいかにきちょうな体験であったかがわかります。
眉仙はこの頃より山水画を主に描きはじめますが、その制作は従来の南画の目指す理想郷を表現したものとは一線を画した、現地での写生に基づいたものでした。1913(大正2)年に天心が世を去り、翌年横山大観らが再興した日本美術院に参加しますが、写生を何よりも大切にした眉仙は、画家の精神性を最も重要とする日本美術院とは次第に距離を置くようになります。
1917(大正6)年東京から西宮の苦楽園に移り、1920(大正9)年芦屋の六麓荘町に自宅を構え、中欧の画壇から離れて独自の境地を切り開きます。1948(昭和23)年には第1回兵庫県文化賞、1955(昭和30)年には神戸新聞平和賞を受賞、1963(昭和38)年に88歳で世を去るまで、数多くの作品を制作し続けました。
本展覧会では、福田眉仙の新収蔵作品を代表作とともに一堂に展示するほか、橋本雅邦や横山大観ら日本美術院関連作家の作品や、冨田溪仙、橋本関雪、村上華岳ら、関西ゆかりの画家たちの作品もあわせて紹介します。
- 主催者
- 西宮市大谷記念美術館
- 協賛・協力等
- 後援||西宮市|西宮市教育委員会
- 休催日
- 水曜日
- 開催時間
- 午前10時 ~ 午後5時
- [入館は午後4時30分まで]
- 観覧料
- 一般500円|高大生300円|小中生200円
- ●20名以上の団体割引は各料金から100円割引 ●西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示) ●ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料 ●心身に障害のある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
イベント情報
■ミュージアムエデュケーデョン研究会2018みんなの学美場
「香櫨園浜から岩絵具を作り美術に活かす」
1月6日(日)午後1時-午後4時
講師:橋本弘安氏[女子美術大学副学長]
定員:20名[美術館・博物館、文化施設で実施される教育活動に興味のある高校生以上の方]
材料費:3,000円(天然岩絵具作成キット代)
申込方法:メール(0106ws@otanimuseum.jp)に、氏名・ご所属(ある方のみ)、TEL、FAX(ある方のみ)を明記。12月23日(日)必着。応募者多数の場合抽選。
■日曜講座
「よみがえる作品福田眉仙《名残之浦図》修復の過程」
1月20日(日)午後2時-午後3時
講師:亀井珠生氏[藤岡光影堂・技師]
定員:50名[小学生以上]参加費無料
申込方法:12月22日(土)午前9時より
電話0798-33-0164で受付開始(先着順)
■第169回オータニキュージアムコンサート
「箏曲への誘い」
1月14日(月・祝)午後2時-
出演:片岡リサ
定員:100名[小学生以上]参加費無料
申込方法:12月15日(土)午前9時より
電話0798-33-0164で受付開始(先着順)
■学芸員によるギャラリートーク
1月12日(土) 1月26日(土) 2月9日(土)
各日午後2時-
参加費無料・申込不要
■各イベントとも、すべて別途入館料が必要。
会場情報
西宮市大谷記念美術館 ニシノミヤシオオタニキネンビジュツカン
OTANI MEMORIAL ART MUSEUM,NISHINOMIYA CITY
- 会場住所
-
〒662-0952
西宮市中浜町4-38 - ホームページ
- http://otanimuseum.jp/home/index.html
登録日:2018年11月27日