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竹喬 落款(サイン)と印章をさぐる
会場
笠岡市立竹喬美術館
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
会期
2018年6月15日(金)→7月22日(日)
展覧会概要
竹喬 落款(サイン)と印章をさぐる チッキョウ サイントインショウヲサグル
小野竹喬(1889~1979)は、京都で竹内栖鳳(1864~1942)に入門した当初、栖鳳から与えられた「竹橋」という雅号を使用していました。後に竹喬は、師の栖鳳がヨーロッパ視察を境にして「棲鳳」から「栖鳳」と改号したように、「竹橋」から「竹喬」とヨーロッパ留学を境にして改号しています。昭和54(1979)年の没年まで使用した「竹喬」という雅号は、大正12(1923)年から、50年以上も変えることなく使用し続けました。
「竹橋」や「竹喬」という落款(サイン)の書体は、時代とともに変化しており、書体をみることで作品の制作年代を推定することができます。制作年が明らかな作品を順に並べると、時代ごとの移り変わりがよくわかります。「橋」の漢字を使っていた時代を「はし・ちっきょう」の時代として、「竹喬」の時代と区別することがあります。漢字の書体という面では、「竹」の漢字が「升」のような書体となる時代もあり、「ます・ちっきょう」の時代と呼ばれています。
また、落款とともに使用した印章は、「竹橋」や「竹喬」、「林塢(りんう)」、「竹」といった印章があり、生涯を通じて使用した印章は、130種類以上を数えることができます。制作年ごとに作品を並べることで、竹喬がどの時代のどの印章を好んで使用したのか、また、大作のみに使用した印章や箱書にのみ使用した印章など、印章においても変遷をたどることができます。
作品を鑑賞する場合、従来は描かれた主題となるモチーフに関心が集まりがちでした。しかし、この展覧会では、少し視点を変え、竹喬が使用した落款と印章に焦点を当て、その時代変遷をたどります。どの時代にどのような落款や印章を使用したのか、という問いの答えを、竹喬作品を通じてご紹介します。
- 休催日
- 毎週月曜日(但し7月16日は開館し、17日は休館します)
- 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- (入館は16:30まで)
- 観覧料
- 一般500(400)円 高校生以下は無料(学生証をご提示ください)
- ※( )内は団体20名以上 ※65歳以上は無料(年齢のわかるものをご提示ください)
- 展覧会ホームページ
- https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/14294.html
イベント情報
・講座 「竹喬の落款と印章の変遷」 柴田就平(当館学芸員) 6月24日(日) 13:30~15:00
・ギャラリートーク 6月16日(土)、7月15日(日) 13:30~14:30
会場情報
笠岡市立竹喬美術館 カサオカシリツチッキョウビジュツカン
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
- 会場住所
-
〒714-0087
笠岡市六番町1-17 - ホームページ
- https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
登録日:2018年7月10日