ID:55191

美濃加茂市民ミュージアム
現代美術レジデンスプログラム

河村るみ When I am laid in earth -私が大地に横たわるとき-

会場

美濃加茂市民ミュージアム 〈企画展示室・美術工芸展示室〉

Minokamo City Museum

会期

2017年9月9日(土)―10月22日(日)

展覧会概要

美濃加茂市民ミュージアム
現代美術レジデンスプログラム
河村るみ When I am laid in earth -私が大地に横たわるとき- カワムラルミ When I am laid in earth -ワタシガダイチニヨコタワルトキ-

美濃加茂市民ミュージアムでは開館以来「芸術と自然」をテーマに現代美術作家によるレジデンスプログラムを開催してきました。今年度は自分自身が生きているということの思索を身体で表現するアーティスト・河村るみ(1980年~)を紹介します。
河村るみは、世界と「私」との関係性の中で、自身の立ち位置が変化することで、世界も変化することを自らの行為と共に映像記録していきます。行為は歩く、立つ、座る、寝る、見つめる、描くといった日常の動作を繰り返すというシンプルなものです。毎日同じ場所で同じ行動を繰り返すパフォーマンスと、その状況を撮影した映像を同じ場所に映写し、インスタレーションとして発表します。同じことを繰り返しても全く同じになることはなく、折り重なる像は人の存在の揺らぎを提起し、生きているということの曖昧さを露わにします。
展覧会名の「When I am laid in earth」とは、パーセル作曲のオペラ「ディドとエネアス」で、ディドが自ら命を絶つ前に歌うアリアの題名に由来します。作家は今、生と死のはざまについて考えを巡らせています。2017年1月に開催した名古屋市美術館での展覧会では、実母を看取った経験を絵画、映像、パフォーマンスによって表現しました。今回の美濃加茂での滞在制作では、死の直前に見る風景を思い、森の中でパフォーマンスを行い、展覧会では映像による空間構成を試みます。
積み重ねていく時間を身体で視覚化する河村るみの表現は、時が過ぎ去り存在が見えなくなったとしても、その場にいた人や起こった出来事のすべてが消えてしまうわけではないという、ほのかな希望を伝えてくれます。生きていくこと、死ぬこと、すべてを受け容れる強さと柔らかさを宿した空間を体感していただければ幸いです。

主催者
美濃加茂市民ミュージアム+アートボランティア
休催日
月曜日(ただし祝日の場合は開館し、直後の平日休館)
開催時間
9時 ~ 17時
10月7日のみ夜間21時まで開館、雨天の場合は8日に順延
観覧料
入場無料
展覧会ホームページ
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/tenrankai/29/2017_08.cfm

イベント情報

【ワークショップ&インスタレーション】
河村るみワークショップ
「美濃加茂の風景 - 見る映すうつす」
中山道太田宿界隈で開催しているアートプロジェクトチーム「きそがわ日和」との共催で、一般の参加者が撮影した美濃加茂の森と町の映像を使ったワークショップを行います。

[ワークショップ1]
8/24(木)「ミュージアムの風景 - 見る映す」
誰かが美濃加茂を撮影した映像を、大きな紙の上に投影して線をなぞるように、みんなで絵を描くワークショップを10月8日(日)に行います。その時に使うための映像をワークショップ1・2で撮影します。1ではミュージアムの色々な風景を撮影します。
日時:8月24日(木) 13:00~16:00
場所:美濃加茂市民ミュージアム エントランスホール(カフェ前スペース)
参加料:無料
定員:20人
申込み:当日13:30から随時受付

[ワークショップ2]
9/30(土)「きそがわの風景 - 見る 映す」
川沿いの町の色々な風景を撮影しましょう。雨天の場合は10月1日に延期します。
日時:9月30日(土) 10:00~16:00
会場:美濃加茂市徇門町 中之島公園(旧ライン下り乗り場)
ワークショップきそがわびより2017
参加料:500円/主催:特定非営利活動法人きそがわ日和
▶詳しくはHPをご覧下さい。http://www.kisogawa-biyori.com

[ワークショップ3]
10/8(日)「映す写す うつす」
ワークショップ1・2で撮影した映像を、巨大な紙の上に投影して線をなぞるように絵を描きます。描いた絵は最後に展示します。
日時:10月8日(日) 13:00~16:00
会場:美濃加茂市民ミュージアム エントランスホール
参加料:無料
定員:20人
申込み:当日12:30から随時受付
*クレヨンを使います。汚れても良い服装でおこしください。

[インスタレーション]
10/7(土)「暮らしの風景」+アーティストトーク
敷地の中にある竪穴住居(尾崎遺跡・古墳時代後期)にて、かつて暮らしていた人々を想像する、一夜限りのインスタレーションを行います。18時からは展示室でアーティストトークを開催します。
日時:10月7日(土) 18:00~21:00 雨天の場合は8日に順延
イ会場:ンスタレーション みのかも文化の森内 遺跡の森
アーティストトーク(18:00 ~) 企画展示室
参加料:無料

会場情報

美濃加茂市民ミュージアム ミノカモシミンミュージアム

Minokamo City Museum

会場住所
〒505-0004
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
ホームページ
http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
更新日:2017年8月22日
登録日:2017年8月22日