ID:54405
特別展
おばあちゃん画家の夢
丸木スマ展 Maruki Suma
会場
一宮市三岸節子記念美術館
ICHINOMIYA CITY MEMORIAL ART MUSEUM of SETSUKO MIGISHI
会期
2017年7/1[土]-8/13[日]
展覧会概要
特別展
おばあちゃん画家の夢 丸木スマ展 マルキスマテン
Maruki Suma
《原爆の図》で知られる丸木位里の母(丸木俊の義母)である丸木スマ(1875~1956)が、70歳を過ぎて自由な創造力で描いた作品の数々をご紹介する展覧会です。
丸木スマは、1875年に広島県伴村(現・広島市安佐南区)に生まれました。結婚後は飯室村(現・広島市安佐北区)で船宿業と農業に従事しながら4人の子どもを育て、働き詰めの毎日を送りました。家業が衰退すると広島市三滝町に移り、1945年、原爆に遭いました。翌年春に夫を亡くし、原爆の事を周囲の人が「天災と思ってあきらめよう」と言う中、スマは「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」と語りました。その後、「年をとってなにもすることがなくなった」とこぼしていると位里に絵を描くことを勧められ、1948年頃から絵筆をとるようになりました。1951年には丸木俊が出品していた女流画家協会展で初入選を果たしますが、その際、創立会員の三岸節子がスマの作品を高く評価したと言われています。日本美術院展にも3年連続で入選し、院友になりました。絵を描くようになってから「死にとうなくなった」と語るほどでしたが、1956年に不慮の事故で急逝。旧姓の赤松を名乗っていた俊は、スマの死後、「女絵描きの名を受け継ぐ」と決意し丸木姓を名乗るようになりました。
美術教育を受けることもなく「おばあちゃん画家」と呼ばれたスマの絵は、遠近法や透視図法などとは無縁で、身近な動物や魚、四季の花々等を題材に配色や構図に独自の工夫がなされています。晩年になって花開いた、色鮮やかで自由奔放な世界をお楽しみいただきます。
- 主催者
- 一宮市三岸節子記念美術館、朝日新聞社
- 協賛・協力等
- 協力 原爆の図丸木美術館
- 開催時間
- 9:00 ~ 17:00
- (入場は16:30まで)
- 観覧料
- 一般800円、高大生400円
中学生以下無料(一宮市内・市外を問わず) - ※常設展観覧料を含む ※20名以上の団体は2割引
※一宮市内の満65歳以上で住所・年齢の確認できる公的機関発行の証明書等を提示された方、および身体障害者手帳・戦傷病者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳を持参の方(付添人1人を含む)は無料
8月6日は70歳以上シルバー無料デー!
8月6日(日)「広島平和記念日,広島原爆忌」の日は、原爆の被害を経験したスマさんが70歳を過ぎて絵を描き始めたことにちなみ、市外の70歳以上の方で、年齢の確認できる公的機関発行の証明書を提示された方も無料で観覧いただけます。 - 展覧会ホームページ
- http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/event/eventbunka/1020081.html
イベント情報
講演会
生命讃歌 ― 丸木スマの宇宙
永井 明生氏(奥田元宋・小由女美術館学芸員)
7月29日[土] 14:00~(13:30開場)
スペシャルギャラリートーク
岡村 幸宣氏(原爆の図丸木美術館学芸員)
7月15日[土] 14:00~ 要観覧券
はじめての絵手紙講座
スマさんのように自由な発想で身近なものを描いてみましょう。
8月6日[日] ①10:30~12:00 対象:60歳以上の方
②13:30~15:00 対象:小学生以上
②は祖父母と孫・親子・夫婦など、ご家族でお申し込み下さい。
参加費:一人600円(材料代)
講 師:荒木 万里 氏(日本絵手紙協会公認講師)
申込み:電話、または氏名・年齢・郵便番号・住所・TEL FAX番号を記入して、はがきかFAXで「絵手紙講座」係まで。7月29日[土]必着。申込み多数の場合は抽選とし、結果をお知らせします。
おしゃべり鑑賞会
対話による鑑賞ツアー
7月9日[日] 14:00~ 対象:一般 要観覧券
7月29日[土] 10:00~ 対象:一般 要観覧券
学芸員による展示説明
7月23[日] 8月5日[土]
ともに14:00~ 要観覧券
会場情報
一宮市三岸節子記念美術館 イチノミヤシミギシセツコキネンビジュツカン
ICHINOMIYA CITY MEMORIAL ART MUSEUM of SETSUKO MIGISHI
- 会場住所
-
〒494-0007
一宮市小信中島字郷南3147-1 - ホームページ
- http://s-migishi.com/
登録日:2017年6月13日