ID:53370
野田修一郎ーふるさとの風景を描くー
会場
南アルプス市立美術館
Minami-Alps City Shunsen Museum of Art
会期
平成29年3月28日(火)→5月28日(日)
展覧会概要
野田修一郎ーふるさとの風景を描くー ノダシュウイチロウーフルサトノフウケイヲカクー
このたび、南アルプス市立美術館では、春の特別展としまして、野田修一郎ーふるさとの風景を描くーを開催いたします。
1931(昭和6)年に甲府市の旧鍛治屋町に生まれた野田修一郎は、戦後上京し、麻布中学校時代に日本画家の山田申吾に絵画を学んだことがきっかけとなって、1951(昭和26)年に東京藝術大学日本画科に入学。卒業後はしばらくコマーシャルの仕事に携わった後、日本画家の道を目指し、1974(昭和49)年に日展に初出品すると、いきなり特選を受賞。その後も日春展で日春賞と奨励賞をそれぞれ受賞し、1983(昭和58)年には再び特選を受賞するなど、気鋭の日展画家として将来を嘱望されていきました。
1977(昭和52)年に山田申吾が没した後、加藤東一に師事するようになってからも、生涯にわたり馬を主題に描き続け、哀愁を湛えた優しくて力強いその空間は、多くの人々を魅了し続けてまいりました。
その一方で、61歳の若さで亡くなる3年前の1989(平成元)年には、北巨摩郡明野村(現 北杜市)にアトリエを移し、精力的な制作を行う傍らで、狭北や南アルプスの豊かな自然に心を寄せながら、日々変化する山々の景色や野の草花を描き、史跡を散策してはスケッチを重ねました。
本展は1977(昭和52)年の彼が46歳のころに、韮崎市の上円井から南アルプス市までの堰道を歩いて取材した『ふるさと散歩「徳島堰」周辺』を描いた作品群を中心に、同時期に描かれた南アルプス市周辺の風景画を加えて構成し、ほかに同年秋に山梨日日新聞に連載されたスケッチに添えられた本人のエッセイも合わせてご紹介いたします。
野田修一郎が故郷山梨に注ぎ続けた作家の眼差しやその思いを、ぜひこの機会に多くの皆様に触れていただきたいものです。
結びに本展開催に際し、貴重な作品をご寄贈くださいましたご遺族に心より感謝申し上げます。
- 主催者
- 南アルプス市立美術館
- 休催日
- 4月3日[月]・10日[月]・17日[月]・24日[月]・5月1日[月]・8日[月]・15日[月]・22日[月]
- 開催時間
- 午前9:30 ~ 午後5:00
- (入館は午後4:30まで)
- 観覧料
- 一般300円 大高生250円 中小生150円
会場情報
南アルプス市立美術館 ミナミアルプスシリツシュンセンビジュツカン
Minami-Alps City Shunsen Museum of Art
- 会場住所
-
〒400-0306
南アルプス市小笠原1281 - ホームページ
- http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kurashi/manabu/bijutsukan/syunsen-museum
登録日:2017年3月14日