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宇都宮美術館開館20周年・市制施行120周年記念

石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化

会場

宇都宮美術館

Utsunomiya Museum of Art

会期

2017年1月8日(日)~3月5日(日)

展覧会概要

宇都宮美術館開館20周年・市制施行120周年記念 石の街うつのみや――大谷石をめぐる近代建築と地域文化 イシノマチウツノミヤ--オオヤイシヲメグルキンダイケンチクトチイキブンカ

今からおよそ1,500万年前、わが国は海の底でした。海底火山が盛んに噴火し、その際に水中で噴出した大量の軽石流は、堆積してから長い時間をかけて岩石となりました。それが、北海道から山陰にいたる日本海側、内陸部の北関東、甲信越地方から伊豆半島にまたがるエリアに分布する「緑色凝灰岩」です。この「岩石」は、それぞれの地域の人々が利用することで「石材」となり、宇都宮近郊に産するものは「大谷石」として知られてきました。
大谷石の利用は、古くは縄文時代にさかのぼりますが、石の採掘を生業とする人々が現れたのは、江戸時代になってからです。その後、石を採る、彫る、運ぶ、使う「産業」が確立されたのは、「石の街うつのみや」が近代都市として発展をとげた明治年間から大正時代にかけて、そして大谷石を用いた「近代建築」が宇都宮や他の地域に登場したのは、大正末期から昭和の初めのことでした。特に、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが手がけた「旧・帝国ホテル ライト館」は、「鉄筋コンクリート造・大谷石張り」という「新しい工法」により、この建物が竣工した1923(大正12)年の関東大震災に耐えたため、土木・建築・都市計画の領域で注目されました。画期的な工法が導いた「新しいデザイン」が、同時代以降の建築家に与えた影響も多大なものがあります。
そのような歩みを経てきた「大谷石」について、本展では、●地質・歴史(序章)●産業・建築(第1章)●美術(第2章)の観点から探ります。「地質・歴史」では、それが「どのような岩石なのか」を分かりやすく示し、「産業・建築」においては、大谷石が「地域産業としてどれほど発展を遂げたか」「日本の近代建築史にどのような意味を持つのか」を詳しく分析します。さらに、「美術」では、この石を産する「大谷」を、美術家たちが「どのように捉えたか」に関して、多様な表現の作品によって紹介します。

主催者
宇都宮美術館 下野新聞社
協賛・協力等
特別協力 大谷石材協同組合 大谷石内外装材協同組合 大谷石研究会 大谷石産業
協力 宇都宮大学農学部 地質学研究室
後援 宇都宮商工会議所 宇都宮まちづくり推進機構
休催日
毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
開催時間
午前9時30分 ~ 午後5時
(入館は午後4時30分まで)
観覧料
一般600円(480円)、大学生・高校生400円(320円)、中学生・小学生200円(160円)
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者(1名)は無料
※宇都宮市在学または在住の高校生以下は無料
※毎月第3日曜日は「家庭の日」です。高校生以下の方を含むご家族で来館された場合、観覧料が一般・大学生は半額、高校生以下は無料
展覧会ホームページ
http://ishinomachi2017.jp/%e5%b1%95%e8%a6%a7%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

会場情報

宇都宮美術館 ウツノミヤビジュツカン

Utsunomiya Museum of Art

会場住所
〒320-0004
宇都宮市長岡町1077
ホームページ
http://u-moa.jp/
更新日:2017年2月28日
登録日:2017年2月28日