ID:53043
美濃加茂市民ミュージアム
現代美術レジデンスプログラム
静かなる森の要請 篠原芳子展
会場
美濃加茂市民ミュージアム 企画展示室・美術工芸展示室
Minokamo City Museum
会期
2017.2.11sat ― 3.20mon
展覧会概要
美濃加茂市民ミュージアム
現代美術レジデンスプログラム 静かなる森の要請 篠原芳子展 シズカナルモリノヨウセイ シノハラヨシコテン
美濃加茂市民ミュージアムでは開館以来「芸術と自然」をテーマに現代美術作家によるレジデンスプログラムを開催してきました。今年度は自然や生き物に思いを巡らせ、紙や顔料を使った平面や立体作品を制作する京都市在住の作家・篠原芳子(1956年~)を紹介します。
篠原芳子はこれまで「correspondence」というテーマで制作を続けてきました。この言葉には、「文通、通信」という意味があります。作家は自然から得たイメージを「手紙」であると考え、その「手紙」を着想の源として、様々な作品を発表しています。
作家は、本来は自然の中に在る人の暮らしが失われつつあることに、危機感を抱いています。2016年3月に開催された、なうふ現代(岐阜市)での個展では、炭の残り火である「熾」を主題にしました。時代の変化でガスや電気が普及した今、「熾」という言葉は忘れられつつあります。 原始から続いてきた人間と火との直接的な関係のような自然との交信に作家は目を留め、自己の表現へと結実させました。
6月、森に囲まれた美濃加茂市民ミュージアムを訪れた作家は、森の中に建つアトリエに暮らして、自然との交信を森で実践するように制作を開始しました。森が与えてくれる素材やその場で思い浮かぶ心象=「手紙」を、作家は単なるメッセージに留まることのない、作品制作への強い「要請」であると捉え、それに対する「応え」として作品を制作します。展覧会では、ここで創作される絵画や、書き綴った言葉の表現を中心に空間構成を試みます。
篠原芳子が手掛ける作品には、自然に相通じる根源的な力が宿っています。森での濃密な交信の時間は、その力をより増幅させるに違いありません。そこに託された作家の「言葉」に耳を傾けてみてください。人も自然として生きているのだと、気付かせてくれることでしょう。
- 主催者
- 美濃加茂市民ミュージアム+アートボランティア
- 休催日
- 2月13日(月)、20日(月)、27日(月)、3月6日(月)、13日(月)
- 開催時間
- 9:00 ~ 17:00
- 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/tenrankai/28/2016_14.cfm
イベント情報
アーティストトーク
2017年2月11日(土)14:00~15:00
会 場: 企画展示室、美術工芸展示室
参加料: 無料
申込み: 当日受付
ワークショップ
「鉛筆と紙で心を耕す―自然との交歓」
2017年3月5日(日)13:00~16:00
会場:生活体験館「まゆの家」
参加料:無料
定員:20名(小学校高学年以上)
申込み:当日12時半から受付
自然から受けとった着想を手紙と捉え、そのイメージを元に絵に描く、篠原芳子の制作を追体験するワークショップです。森の中や養蚕農家を復元した「まゆの家」に身を置いて、その場で湧き起こってくる自分自身の感覚を、即興で表現してみましょう。
会場情報
美濃加茂市民ミュージアム ミノカモシミンミュージアム
Minokamo City Museum
- 会場住所
-
〒505-0004
美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1 - ホームページ
- http://www.forest.minokamo.gifu.jp/
登録日:2017年2月7日