ID:5231
ドイツ表現主義の芸術 ―20世紀絵画の旗手たち《色とかたちの革命》
Deutscher Expressionismus, 1905 bis 1925
会場
サントリーミュージアム[天保山]
SUNTORY MUSEUM
会期
2002年12月7日(土) ~ 2003年1月26日(日)
展覧会概要
ドイツ表現主義の芸術 ―20世紀絵画の旗手たち《色とかたちの革命》 ドイツヒョウゲンシュギノゲイジュツ 20セイキカイガノキシュタチイロトカタチノカクメイ Deutscher Expressionismus, 1905 bis 1925
ドイツ表現主義は、フォーヴィスム(野獣派)やキュビスムと並んで20世紀初頭におこった芸術運動で、急速な社会の発展と、それに続く第一次世界大戦を迎えたドイツで、美術、文学、音楽、演劇、映画など、幅広い分野で展開されました。その中でも特に重要な役割を果たしたのが絵画で、同展はその代表的なグループ「ブリュッケ」と「青騎士」の活動を中心に、18名の作家による油彩、水彩、版画など115点によってドイツ表現主義を紹介。それらの作品には、改革を志した若き画家たちの情熱や心の叫びが、大胆にデフォルメされた人物や風景、鮮やかな色彩となって、画面一杯に表現されており、日本初公開の絵画を含む同展は、20世紀の近現代美術コレクションを誇るハノーファー市シュプレンゲル美術館をはじめ、カンディンスキーら「青騎士」のコレクションで名高いミュンヘン市レンバッハ美術館などから出展されています。
1905年、ドレスデンで建築を学んでいた、画業に関してはほとんど素人の4人の学生によって、芸術家集団「ブリュッケ」が結成されました。キルヒナーを中心とした若者たちは、既存の権威に対抗する革命的な熱い集団を標榜し、自らのユートピアを追い求めて共同制作に取り組みました。
「ブリュッケ」がベルリンに拠点を映した1911年、当時ヨーロッパ有数の芸術都市であったミュンヘンでは、「青騎士」による第一回の展覧会が開催されようとしていました。「ブリュッケ」とは違い「青騎士」は、共通の志や目標をもって結成されたグループではなく、年刊誌『青騎士』の編集に取り組んでいたカンディンスキーとマッケのもとに、具象、抽象を問わず、真に国際的でより自由な芸術表現を求めて集った仲間たちのことです。
本展では、「ブリュッケ」・「青騎士」以外にも「都市の絵画」と題し、第一次世界大戦後の表現主義の展開をも紹介。戦後の混乱のなか、都市に暮らす人々の奥深くに迫った作品は、私たち人間の本質を考えさせてくれます。
なお、会期中毎日、会場内でドイツ表現主義絵画の代表作『カリガリ博士』、『吸血鬼ノスフェラトゥ』の2作品を上映いたします。(毎日16:20~、定員約40名、無料)
- 主催者
- サントリーミュージアム[天保山]、読売新聞大阪本社、美術館連絡協議会
- 休催日
- 12/9、31、1/20
- 観覧料
- 一般 1000(900)円
シニア(65歳以上) 700円
高大生 700(630)円
小中生 500(450)円
※( )内は特別鑑賞券および20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://suntory.jp/SMT/
- 展覧会問合わせ先
- サントリーミュージアム[天保山] Tel.06-6577-0001
会場情報
サントリーミュージアム[天保山] サントリーミュージアム[テンポウザン]
SUNTORY MUSEUM
- 会場住所
-
〒552-0022
大阪市港区海岸通1-5-10
登録日:2002年5月13日