ID:52032

朝海陽子 - 生成する風景 Yoko Asakai - Generative Landscape

会場

小山市立車屋美術館

Kurumaya museum of art

会期

2016年9月17日(土)-11月23日(水・祝)

展覧会概要

朝海陽子 - 生成する風景 アサカイヨウコ-セイセイスルフウケイ

Yoko Asakai - Generative Landscape

自室で映画を観ている人々を撮影したシリーズ作品「sight」や実験をする人々を撮影したシリーズ作品「conversations」で知られる朝海陽子の国内初となる待望の美術館での個展となります。本展は、2011年の国際芸術センター青森での滞在時から始まった「風景」を撮影した一連のシリーズを包括的に展示します。「conversations」の取材でさまざまな研究室を訪れ、未知なる自然の一面に触れ、自然界の規則性と協調関係にある生物の外的な時間と内的な時間に興味をもったことをきっかけに、自然と人間との関係性を再考する一連の「風景」シリーズが始まりました。本州最北の地で、風向風速計の道路標識に表示された主要方位と数値を撮影した「Passage」シリーズや、日本の南端で、潮の干満を撮影した「pace」シリーズ、天体や海流、風向、動植物の分布等の観測や観察から、現在置と方向を推測する航法技術に着想を得ている「wayfinding」シリーズに加え、一本の川を撮影した最新作のシリーズを展示します。「conversations」の取材をきっかけとする「風景」シリーズですが、人間を中心とした観点から離れ、大きな自然の活動の流れの中に、私たちの日常の時間があるという重層性の中で風景を捉えようとするアプローチは、自然災害と人災の掛け合いによって甚大な被害をもたらした東日本大震災以後の社会の流れに呼応するものです。また、自然と人間の協調関係の始まりに遡って、風景が立ち現れる始原を見つめる本展は、それぞれの鑑賞者の経験と思考と想像によって生成される風景による、最初と終わりだけが用意された物語とも言えます。物語を紡ぐのは、私たち自身です。「風景」のシリーズの集大成でもある本展は、今後の朝海の活動を見る上でも、見逃すことができない展覧会です。どうぞご期待下さい。

主催者
小山市立車屋美術館
協賛・協力等
協力 無人島プロダクション、大伸社ディライト、ライブアートブックス
後援 朝日新聞社宇都宮総局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、テレビ小山放送、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、毎日新聞宇都宮支局、読売新聞社宇都宮支局
休催日
9月20日(火),23日(金),26日(月),10月3日(月),11日(火),17日(月),24日(月),28日(金) 31日(月), 11月4日(金),7日(月),14日(月),21日(月)
開催時間
9:00 ~ 17:00
(入館は閉館の30分前まで) ※10月1日(土)より、小川家住宅の展示は16時までとなりますので、ご注意ください。
観覧料
一般400円(300円) 高校・大学生250円(150円) 中学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体料金
特別無料公開日 敬老の日9月19日(月・祝)、文化の日11月3日(木・祝)、勤労感謝の日11月23日(水・祝)
展覧会ホームページ
http://www.city.oyama.tochigi.jp/kyoikuiinkai/kurumayabizyutukan/tenrankai/kaisaityuu/yokoasakai.html

イベント情報

1.オープニングセレモニーとアーティストトーク
日時:9月17日(土) 14:00~
会場:小山市立車屋美術館

2.ワークショップ「風景の中のできごと」
日時:10月29日(土)13:00~
講師:朝海陽子(アーティスト)
内容:写真を編集するワークショップです。
定員:10名(参加費500円、要申込)
(電話:0285-41-0968、email: d-kurumaya@city.oyama.tochigi.jp)
会場:小山市立博物館視聴覚室(栃木県小山市乙女1-31-7)

3.学芸員によるギャラリートーク
日時:11月23日(水・祝)14:00~
会場:小山市立車屋美術館展示室
申込不要(要観覧券)

会場情報

小山市立車屋美術館 オヤマシリツクルマヤビジュツカン

Kurumaya museum of art

会場住所
〒329-0214
小山市乙女3-10-34
ホームページ
https://www.city.oyama.tochigi.jp/site/kurumayamuseum/
更新日:2016年11月1日
登録日:2016年11月1日