ID:51840
日本におけるキュビスム
―ピカソ・インパクト
会場
鳥取県立博物館 2階 第1・2特別展示室
Tottori Prefectural Museum
会期
2016年10月1日(土)~11月13日(日)
展覧会概要
日本におけるキュビスム ニホンニオケルキュビスム ―ピカソ・インパクト
20世紀初頭、様々の革新的な美術運動が登場しました。なかでも1907年頃パリに発生し、パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって主導されたキュビスムは後世に大きな影響を与えました。絵画によって現実を再現するのではなく、絵画自体が新しい現実となることをめざしたキュビスムは従来の絵画観を一新する可能性を秘めていたからです。1910年代から20年代にかけてキュビスムは日本へと伝えられました。日本にいながらキュビスムを探究した萬鐵五郎、パリに留学していた黒田重太郎、独自にキュビスムを消化した坂田一男、通常キュビスムとは結びつけられない前田寛治や古賀春江の類似した作品はこの運動の広がりを暗示しています。しかしフォーヴィスムやシュルレアリスムといった同じ時代の動向と比べる時、多くの画家はつかのまキュビスムの実験に手を染めた後、そこから足早に立ち去りました。キュビスムは日本の画家によって深められることがなかったのです。ひとたび姿を消したキュビスムの影響は意外な場所で復活します。契機となったのは1951年に東京と大阪で開かれたピカソの展覧会でした。1950年代前半、日本の美術界にピカソは大きな衝撃を与え、その影響は洋画のみならず、日本画から彫刻、工芸といった広いジャンルにまで及びました。多くの作家がキュビスムの手法を取り入れながら、様々な主題の作品を制作しました。この展覧会はキュビスムが二度にわたって、別々の文脈で日本の作家たちに受容されたという仮説に基づいて組み立てられています。世界的にみてもきわめて異例なこのような状況をピカソとブラックの作品、そしてそれらに触発された日本の作家たちの作品、約150によって検証いたします。
- 主催者
- 鳥取県立博物館 読売新聞社 美術館連絡協議会
- 協賛・協力等
- 【協 賛】 ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、株式会社モリックスジャパン、株式会社吉備総合電設、三和商事株式会社
【協賛・協力】 日本通運
- 休催日
- 10月24日(月)
- 開催時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- (入館は午後4時30分まで)
- 観覧料
- 一般800円 前売り・20名様以上の団体600円
- ※大学生以下の方、70才以上の方、学校教育活動での引率者、障がい者、要介護者等およびその介護者、以上の方々は無料です。
- 展覧会ホームページ
- http://site5.tori-info.co.jp/p/museum/exhibition/planning/40/
イベント情報
《特別講演会Ⅱ》ピカソのキュビスム―欧米における伝播と展開
■日時:10月15日(土)午後2時~3時30分
■場所:鳥取県立博物館 講堂
■講師:大島徹也氏(広島大学大学院准教授)
■対象:高校生~一般
■定員:250名
■参加費:無料
■申込み:不要
《アートセミナー》1950年代のキュビスム
■日時:11月5日(土)午後2時~3時30分
■場所:鳥取県立博物館 講堂
■講師:尾崎信一郎(当館副館長)
■対象:高校生~一般
■定員:250名
■参加費:無料
■申込み:不要
《ギャラリートーク》日本におけるキュビスム―ピカソ・インパクト
担当学芸員が、会場で展示されている作品について解説します。
■日時:11月12日(土)午後2時~3時
■場所:鳥取県立博物館 展示室
■対象:高校生~一般
■定員:なし
■参加費:企画展観覧料
■申込み:不要
会場情報
鳥取県立博物館 トットリケンリツハクブツカン
Tottori Prefectural Museum
- 会場住所
-
〒680-0011
鳥取市東町2-124 - ホームページ
- https://www.pref.tottori.lg.jp/museum/
登録日:2016年10月18日