ID:51742
第3期コレクション展(前期)
生誕110年 佐藤敬展
―新制作派協会出品作を中心に―
会場
大分市美術館 常設展示室1、3
OITA ART MUSEUM
会期
28年9月27日(火)~29年1月9日(月)
展覧会概要
第3期コレクション展(前期) 生誕110年 佐藤敬展 セイタン110ネン サトウケイテン ―新制作派協会出品作を中心に―
佐藤敬は1906年、大分市に生まれました。大分中学で山下鉄之輔、東京美術学校で藤島武二の薫陶を受け、1929年、帝展に初入選し、翌年、フランスへ渡ります。ピカソ、マティスなどの最新の美術やギリシャ、ローマの古典美術などに触れ、1931年にはサロン・ドートンヌに入選、翌年、帝展で《レ・クルン》が特選となるなど早熟な画才を発揮しました。
帰国した翌年の1935年、文部省が帝展の改組を強行すると、敬は多くの帝展の洋画家たちとともに「制作における自由」に対する侵害として反発、帝展への出品を拒否しました。これを受けて翌年、文部省は懐柔策を打ち出し、多くの画家が改組され新文展となった官展に復帰しました。
しかし、敬は、国家に左右されない「自由」な制作活動の発表の場を求めて、猪熊弦一郎らと新制作派協会を設立し、ピカソなどのスタイルを取り入れた意欲的な大作を次々に発表しました。
1941年、戦時統制の強まる中、藤島の勧めもあって、従軍画家となり、厳しい制約を課せられながらも、写実的な絵画に新たな可能性を模索し続けます。
戦後は、「一画学生に戻る」と言い残し、1952年、再度フランスへ。1960年代には、美術評論家ミシェル・ラゴンが「自然主義的抽象」と評した独自の画風を確立しました。
本展では、新制作派協会展出品作を中心に、大分県立美術館の協力を得て、1回目の渡仏時の代表作《レ・クルン》をはじめとする油彩画、従軍画家として中国、フィリピンに渡航した時期に制作した素描なども出品し、時代の荒波に翻弄されながらも独自の画風を模索し続けた敬の画業を約160点により紹介します。
併せて、敬にゆかりの山下鉄之輔、藤島武二、藤田嗣治などの作品を展示します。
- 主催者
- 大分市美術館
- 協賛・協力等
- 【企画協力】
大分県立美術館
【後援】
大分合同新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、大分ケーブルテレコム、ゆふいんラヂオ局
- 休催日
- 平成28年10月4日(火)、11日(火)、17日(月)、24日(月)、31日(月)、11月14日(月)、21日(月)、28日(月) 12月6日(火)、12日(月)、19日(月)、26日(月)および12月28日(水)~平成29年1月4日(水)
- 観覧料
- 一般:300(250)円、高校生・大学生:200(150)円
中学生以下は市内外を問わず無料 - ※( )は団体(20名以上)料金
※上記料金にてコレクション展(展示室1~4等)を全てご覧になれます。
※特別展観覧料でコレクション展もあわせてご覧になれます。
※身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料です。
※コレクション展では「大分市美術館年間パスポート」がご利用できます。
イベント情報
○講演会
日時:平成28年12月3日(土)午後1時30分~3時
講師:加藤康彦氏(大分県立美術館副館長兼学芸企画課長)
演題:佐藤敬とその時代
場所:美術館ハイビジョンホール
定員:80人(先着順)
聴講無料
○ギャラリートーク
日時:平成28年9月27日(火)午後1時30分~2時30分
場所:常設展示室1、3
解説:当館職員
観覧券必要
○ワークショップ:グワッシュで描いてみよう
日時:平成28年12月24日(土)午後1時30分~3時30分
受付:午後1時~1時30分
講師:当館職員
対象:中学生以下
※小学生以下は保護者同伴
場所:チャイルドハウス
定員:10人 ※多数時は抽せん
募集方法:
往復はがきに、下記の内容を記入し、大分市美術館「佐藤敬展係」までお申し込みください。
【往信】
(1)講座名
(2)参加者全員の氏名、年齢
(3)保護者の住所・電話番号
【復信】
保護者の氏名・郵便番号・住所
締切:12月6日(火)消印有効
会場情報
大分市美術館 オオイタシビジュツカン
OITA ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒870-0835
大分市大字上野865 (大分市上野丘公園内) - ホームページ
- https://www.city.oita.oita.jp/bunkasports/bunka/bijutsukan/index.html
登録日:2016年10月11日