没後40年 正宗得三郎

没後40年 正宗得三郎 ボツゴ40ネンマサムネトクサブロウ

正宗得三郎(1883-1962)は、岡山県和気郡穂浪村(現備前市穂浪)に生まれた画家です。長兄は小説家・評論家の正宗白鳥、次兄は国文学者の正宗敦夫として著名です。

東京美術学校在学中は、先輩の青木繁から影響を受けます。その後、西欧の印象派・ポスト印象派が、明治末の日本において新たに紹介されるなかで、これらの絵画に触発された正宗は、モチーフから受けとめた色彩の音楽的な感興を、キャンバスに表現しようとしたのでした。そしてこのような新傾向の絵画を発表する場を作るために、二科会の設立に関わりました。その後、二度の渡欧を経て西洋絵画への理解を深め、マティスを日本に紹介する役割を担いました。正宗は一方で、富岡鉄斎との出会いを通じて南画に開眼しました。そして彼の油彩画のなかにも、しだいに南画の影響が看取されるようになりました。
今夏、正宗が戦後に居を構えた東京都府中市(府中市美術館)において、「没後40年 色彩の音楽-正宗得三郎の世界」展が開催されました。そしてこのたび関係者の方々の全面的なご協力を得て、同展出品作の大部分を巡回のうえ、新たに一部出品作を加える形で、当館において特別展観を行うことが可能となりました。鮮やかな色彩を用いる喜びにあふれた初期の作品から、自娯の境地を映す晩年の作品まで、約120点を通して正宗得三郎の画業を見渡す得難い機会となりました。どうぞご期待ください。

主催者

岡山県立美術館

休催日

月曜日(祝日の場合はその翌日)

観覧料

一般 300円
高大生 200円
小中生・65歳以上 無料

展覧会ホームページ

http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/

展覧会問合わせ先

岡山県立美術館Tel.086-225-4800

岡山県立美術館 オカヤマケンリツビジュツカン

THE OKAYAMA PREFECTURAL MUSEUM OF ART

会場住所

〒700-0814
岡山市北区天神町8-48

ホームページ

https://okayama-kenbi.info